YGP(Youth America Grand Prix)の本番前、緊張で胸がドキドキしたり、呼吸が浅くなったりした経験はありませんか?
どれだけ練習を積み重ねても、本番当日は誰でも緊張します。
しかし、その「緊張」をうまくコントロールできるかどうかが、ステージ上でのパフォーマンスを左右します。
この記事では、YGP本番直前におすすめの呼吸法とメンタルの整え方を、バレエ指導者の視点から詳しく紹介します。
🌬️ なぜ呼吸法が大切なのか
緊張すると、身体は「戦うか逃げるか反応(fight or flight)」を起こします。
心拍数が上がり、呼吸が浅く速くなり、筋肉が硬直する…。
その結果、普段通りの動きができなくなってしまうのです。
呼吸法を使うことで、副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着き、身体の緊張が自然にほぐれます。
つまり、「呼吸を整える=パフォーマンスを整える」ことなのです。
💨 本番前におすすめの呼吸法3選
① 腹式呼吸(リラックスを取り戻す基本)
やり方:
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背筋を伸ばして立つ(または椅子に座る)
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鼻からゆっくり4秒吸う(お腹がふくらむように)
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口から6秒かけてゆっくり吐く
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これを5回繰り返す
腹式呼吸は、緊張で浅くなった呼吸を深く戻すのに最適です。
リハーサル前や出番直前の舞台袖で、静かに行うのがおすすめです。
② 4-7-8呼吸法(心拍を落ち着ける)
アメリカの医学博士アンドリュー・ワイル氏が提唱した方法で、不安や緊張を短時間で鎮める効果があります。
やり方:
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4秒かけて鼻から吸う
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7秒間息を止める
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8秒かけて口から吐く
これを3セットほど行うと、心がすっと静まっていくのを感じられます。
③ イメージ呼吸法(舞台での自信を引き出す)
ただ呼吸するだけでなく、「吸うときに落ち着きを、吐くときに不安を手放す」とイメージします。
ポイント:
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吸う時:「光」や「自信」を吸い込む
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吐く時:「緊張」や「焦り」を吐き出す
イメージを加えることで、心の状態がぐっと安定し、ポジティブな集中状態を作り出せます。
🩰 舞台袖での「呼吸ルーティン」例
YGP本番の直前、私が生徒たちにいつも伝えているルーティンがあります。
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腹式呼吸を3回
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4-7-8呼吸を1セット
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最後にイメージ呼吸で「心を舞台へ」向ける
この3ステップを行うだけで、身体の緊張がやわらぎ、自然に集中力が高まります。
👩🏫 先生のコメント
「緊張は悪いことではありません。
むしろ、それだけ舞台を大切に思っている証拠です。
大事なのは、“緊張を味方につける”こと。
呼吸法は、あなたの心を穏やかに保ち、自分らしい踊りを引き出してくれます。」
🌟 まとめ
YGPの本番直前こそ、呼吸を整える時間を大切に。
焦る心を落ち着かせ、身体の力を抜くことで、普段以上のパフォーマンスが発揮できます。
緊張は、あなたの努力と夢の証。
深い呼吸で、自信を胸に、ステージへ。
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