5つのNG習慣:ポワント初心者がやってしまいがちな落とし穴
❌ 1. 十分な準備なしでポワントを履く
「先生がOKって言ったから」だけで履き始めていませんか?
ポワントを履くには、足首の柔軟性・足裏の筋力・体幹の安定感が必要不可欠です。これらが不十分なまま履き始めると、以下のようなトラブルにつながります:
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足首をひねる
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ポワントの中で指がつぶれ、変形
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かかとに負担がかかりすぎる
✅ 代わりにやるべきこと:
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ルルヴェで片足1分キープできるかチェック
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プレポワント用トレーニング(足裏・足指の筋トレ)を2~3ヶ月継続
❌ 2. フィッティングが甘い・自己判断で選んでしまう
かわいいから・憧れのメーカーだからといって、サイズや型を適当に選んでいませんか?
ポワントは「見た目」でなく、「機能」で選ぶもの。合っていないポワントを履くと、バランスを崩したり、怪我の原因になります。
✅ 代わりにやるべきこと:
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専門スタッフによる足型計測&フィッティングを受ける
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足の幅・アーチ・指の長さに合わせたポワントを選ぶ
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指導者にも必ず履いた状態で確認してもらう
❌ 3. ポワントの履き方・結び方を自己流で行う
リボンの位置、結び方、パッドの入れ方を誰からも習わずに適当にやっていませんか?
正しくない履き方は、足の圧迫・血行不良・指の変形を招くだけでなく、美しいラインにも影響します。
✅ 代わりにやるべきこと:
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スクールやショップで履き方の講習会を受ける
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リボンは外反母趾にならない位置に、適度な強さで結ぶ
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パッドやジェルの厚み・位置を丁寧に調整する
❌ 4. 急に長時間のポワント練習をしてしまう
履けるようになったからといって、すぐにセンターでジャンプやピルエットの練習をしていませんか?
ポワントは筋肉への負担が大きいため、慣れるまでに段階的なステップが必要です。
✅ 代わりにやるべきこと:
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最初の1ヶ月はバーの上での立ち方・ルルヴェ練習に限定
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センターで使うのは、指導者が「OK」と言った段階から
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練習後は必ず足のクールダウン・ストレッチ・マッサージ
❌ 5. 練習後のケアを怠る
「練習が終わったら、靴脱いで終わり!」になっていませんか?
ポワント後のケアを怠ると、疲労の蓄積や足の変形、腱炎などにつながります。
✅ 代わりにやるべきこと:
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練習後すぐに冷却ジェルやアイスでクールダウン
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つま先、足指、足裏をマッサージ or 足湯で緩める
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翌朝までに回復させるための就寝前の足指ストレッチ
正しい練習習慣で、美しいポワント力を育てよう
「履ける=踊れる」ではありません。
美しいポワントワークを手に入れるためには、「履くための体」と「正しいフォーム」の両方が必要です。ポワントを通じて自分の身体と丁寧に向き合うことが、未来の踊りに大きく影響します。
保護者・指導者が気をつけたいポイント
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成長期の足の変形やトラブルを早期に発見
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ポワントの進行スピードを焦らず段階的に
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子ども自身の体感や痛みの訴えに耳を傾ける
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月1回は足の状態を写真で記録するのもおすすめ
まとめ:ポワントは「準備」と「正しい習慣」で味方になる
トウシューズは敵ではありません。
むしろ、きちんと準備し、段階的に使えば、美しさと自信を引き出してくれる最高のツールになります。
📌 今日から変えられるポイントまとめ
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✅ 体の準備(足首・足裏・体幹)を整える
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✅ ポワントの選び方・履き方を見直す
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✅ 練習量と負荷をコントロールする
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✅ ケアと休息を習慣化する