バレエの腕の動きに深みを出す:ポールドブラの意識と練習法

クラシックバレエの魅力のひとつに「腕の美しさ」があります。ポールドブラ(腕の運び)は、単にポジションを移動させるだけではなく、感情や音楽のニュアンスを伝える重要な要素です。今回は、バレエの腕の動きをより美しく、深みのあるものにするための意識ポイントと練習法をご紹介します。


1. ポールドブラとは?

「ポールドブラ(port de bras)」は、フランス語で「腕の運び」を意味します。バレエの基本ポジションであるアン・バー(第1ポジション)、アン・ナヴァン(第2ポジション)などを、滑らかに、そして音楽的に移動させていくことが求められます。

この動きには、ただ腕を動かすだけでなく、背中、肩甲骨、指先に至るまで全身の連動が必要です。


2. よくある悩み:腕が固い、ぎこちない

大人からバレエを始めた方の中には、

  • 「腕の動きがぎこちなく見える」

  • 「肩が上がってしまう」

  • 「ポーズが決まらない」

という悩みを持つ方も多いです。

これらは、肩や首に無駄な力が入っていたり、体幹との連動が弱かったりすることが原因です。


3. ポールドブラを美しくするための意識ポイント

🔹 肩甲骨から動かす

腕を動かすとき、手先や肘からではなく「肩甲骨から動かす」意識を持ちましょう。背中の広がりが感じられ、動きに奥行きが生まれます。

🔹 体幹とのつながりを意識

腕の動きは体幹とつながっています。特にお腹(丹田)から腕がつながっているイメージで動かすと、安定感と伸びやかさが両立します。

🔹 呼吸とともに動かす

呼吸の流れと腕の動きを一致させることで、自然で美しい表現になります。吸うときに腕が上がり、吐くときに下がるなど、音楽のフレーズに合わせる練習をしてみてください。


4. 練習方法:美しいポールドブラを身につけるステップ

① 肩甲骨のウォームアップ

  • 壁に背中をつけて立ち、肩甲骨を上下左右にゆっくり動かす。

  • 肩をすくめないように意識して、リラックスした動きを心がけましょう。

② 座って行う体幹と腕の連動練習

  • 椅子に座り、背筋を伸ばして第1ポジションから第2、第5ポジションへとゆっくりポールドブラ。

  • 体幹(お腹)から動かすイメージで。

  • 肘が落ちないよう、腕のラインを意識。

③ 鏡を使って視覚的に確認

  • 鏡の前でポールドブラをして、肩の高さや腕のカーブが左右対称かをチェック。

  • 表情も柔らかく、美しく見えるか確認しましょう。


5. ポールドブラと感情表現

ポールドブラは、単なる「型」ではなく、「感情表現の手段」です。喜び、悲しみ、祈りなど、踊りの中で伝えたい感情をイメージしながら腕を動かすことで、観る人の心を動かすことができます。


6. まとめ

バレエの腕の動き「ポールドブラ」は、繊細で奥深い表現力が問われる要素です。肩甲骨の動き、体幹との連動、呼吸、そして感情を意識することで、ただの「振り付け」が「芸術」に変わっていきます。

少しずつ丁寧に意識して練習していけば、大人から始めた方でも必ず美しいポールドブラが身につきます。日々のレッスンにぜひ取り入れてみてください。


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