バレエの舞台では、客席から表情が読み取りにくいため、眉メイクは舞台メイクの中でも特に重要。
眉の角度・濃さ・形を変えるだけで、役の雰囲気や踊りの印象までも左右します。
ここでは、初心者でもできる “舞台映えする眉毛の描き方”の正解 をわかりやすく解説します。
舞台メイクの眉毛は「濃いめ・はっきり」が基本
客席から見えるレベルに調整する
通常メイクの“8割増し”くらいの濃さが舞台向け。
照明の強さで眉毛が飛ぶため、
・色濃く
・太め
・輪郭をしっかり
この3点を意識すると、遠くからでも表情が読み取れます。
ペンシル+パウダーのダブル使い
ペンシルで形を作り、パウダーで影をつけると、
落ちにくく、立体的な舞台眉に仕上がります。
舞台眉の描き方|基本手順
① 下準備:油分をオフする
眉部分の皮脂も崩れの原因。
フェイスパウダーを軽くのせておくと、落ちにくさが格段に上がります。
② 自眉の形を整える(剃りすぎNG)
必要以上に細くすると表情が弱く見えるため、自然な太さは残すのが舞台向け。
③ 眉山の位置を“少し外側”に
舞台用は、通常より眉山を少し外に。
理由:遠目に見たとき、顔のバランスが良く、キリッと見えるため。
④ 眉頭は下から上に“毛流れを描く”
眉頭が濃すぎると重く見えるため、薄め・縦方向で自然な毛流れを描き足す。
⑤ 眉尻は細く長めに仕上げる
目尻より5mmほど長めに描くと、横顔が美しく、舞台で表情が強調されます。
眉尻が短いと幼く見えるため、長めが正解。
⑥ パウダーで立体感をプラス
ペンシル後にパウダーをのせると、
・持ちがよくなる
・影がついて表情が見えやすくなる
特に濃いブラウンやグレー系が舞台向き。
⑦ 最後にコート剤で固定
眉マスカラまたはアイブロウコートで固定すると汗でも落ちにくくなります。
舞台の役柄別・眉毛の作り方
可憐な役(ジゼル・クララなど)
・角度控えめ
・ふんわり太め
・眉頭はやや離す
柔らかく優しい印象に。
強い役(オディール・キトリなど)
・眉山は高く
・眉尻をシャープに
・コントラスト強め
キレのある強い表情を演出できます。
子どもの役
・太め
・角度少なめ
・全体的に丸みを
可愛らしさと素直な印象が強くなる。
舞台眉でよくある失敗と改善法
濃くしたら「のっぺり」してしまう
→ ペンシルだけで仕上げると平面になる
→ 必ずパウダーで影を足す
眉の左右差が気になる
→ 最初にガイド線を薄く引いて整える
汗で消えてしまう
→ 油分オフ → ペンシル → パウダー → コート剤
この順番が耐久性UPの鍵。
まとめ
舞台の眉メイクは、
濃さ × 角度 × 立体感で表情が決まります。
ポイントは以下の通り:
✔ 通常メイクより濃く太く
✔ ペンシルで形 → パウダーで影
✔ 眉山は少し外側、眉尻は長め
✔ 役柄に合わせて角度と濃さを調整
眉が決まると、舞台全体の印象が一気に洗練されます。
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