YAGP(Youth America Grand Prix)は、世界中の若手バレエダンサーにとっての登竜門。
特にクラシック部門は、テクニックだけでなく、表現力・音楽性・舞台度胸まで問われる非常に重要な部門です。
ここでは、YAGPクラシック部門で高得点を狙うために意識すべき5つの基本を解説します。
1️⃣ 正しい姿勢と体の引き上げ
クラシックバレエの基礎中の基礎である「アラインメント(姿勢)」は、YAGPでも必須項目です。
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胸を開き、肩は下げる
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腹筋を引き上げ、腰を安定させる
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頭の位置は首の延長線上に置く
 
審査員は、動きの美しさだけでなく、体の安定感や基礎の正確さもチェックしています。
ヴァリエーションのどの動きでも、姿勢の崩れは減点につながるため、日々のバーとセンターレッスンで意識しましょう。
2️⃣ テクニックの正確性
YAGPクラシック部門では、技の正確性・高さ・回転の完成度が得点に直結します。
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ターンアウトの維持
足の外旋は、足首や膝だけでなく股関節から正しく回すことが大切です。 - 
ジャンプの高さと着地の柔らかさ
ジャンプはただ高く跳ぶだけでなく、着地時の軸の安定感と自然な流れを意識します。 - 
アームスと脚の調和
腕と脚の動きが連動し、全体として美しいラインになることが求められます。 
3️⃣ 音楽への感覚と表現力
クラシック部門では、音楽に合わせた表現力も重要な評価ポイントです。
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音楽の強弱やテンポに応じて動きの力加減を変える
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演技の中でアクセントや呼吸を意識する
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メロディに乗せて、感情を体で表現する
 
単なる「技の披露」ではなく、音楽と一体化した演技が審査員の印象を大きく左右します。
4️⃣ ヴァリエーション選びと演技構成
YAGPクラシック部門では、自分の個性と得意分野を活かせるヴァリエーションを選ぶことが重要です。
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高評価を得やすい「王道のヴァリエーション」を参考にする
(例:『ジゼル』ペザント、ドン・キホーテ キトリ、パキータなど) - 
技の難易度だけでなく、表現力や舞台映えも考慮する
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演技の始めから終わりまで、流れを途切れさせず完成度を意識する
 
選曲に迷った場合は、指導者と相談して、自分の強みを最大限に引き出す作品を決めましょう。
5️⃣ 舞台度胸と自信
いくらテクニックが完璧でも、舞台上で自信がないと審査員には伝わりません。
YAGPは、世界中のダンサーが集まる大舞台です。
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笑顔や目線を意識し、堂々と踊る
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ミスをしても表情を変えず、流れに戻る
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自分のダンスを楽しむ気持ちを全面に出す
 
舞台度胸は、日々のスタジオ発表や小さなコンクール経験を積むことで養えます。
✨ まとめ
YAGPクラシック部門で意識すべき5つの基本は、次の通りです。
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正しい姿勢と体の引き上げ
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テクニックの正確性
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音楽への感覚と表現力
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ヴァリエーション選びと演技構成
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舞台度胸と自信
 
これらを意識し、日々のレッスンで繰り返し練習することで、YAGPでの高得点獲得や海外バレエ学校へのチャンスに近づけます。
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