~ターンアウト・開脚・アラベスクをしなやかに~
バレエを踊る上で欠かせない柔軟性。中でも**「股関節の柔軟性」**は、ターンアウト、開脚、アラベスクといったあらゆる動きの基礎となります。しかし、ただ柔らかいだけでなく、正しい方向に柔軟であること、そして可動域をコントロールできることが重要です。
今回は、フロアで安全かつ効果的に取り組める股関節ストレッチ&筋力トレーニングをご紹介します。
🌟 なぜ股関節の柔軟性がバレエに重要?
股関節の可動域が広がることで…
-
✅ ターンアウトの角度が深くなり、足元が美しくなる
-
✅ アラベスクやデヴェロッペの脚が高く上がる
-
✅ 姿勢の安定性が増し、無理なくコントロールできる
つまり、柔軟性+筋力が整うことで、踊りの質が大きく変わるのです。
🧘♀️ 自宅でできるフロアストレッチ(柔軟系)
1. バタフライストレッチ(股関節全体)
-
やり方:床に座り、足裏を合わせて膝を外に開く → 背筋を伸ばして前屈
-
時間:30秒〜1分キープ
-
ポイント:
-
無理に膝を床につけようとせず、呼吸とともに自然に開く
-
背中を丸めないこと
-
2. フロッグストレッチ(内転筋と骨盤)
-
やり方:うつ伏せになり、膝を外に開きながら足首を90度に曲げる
-
時間:1分〜2分
-
ポイント:
-
骨盤が反らないように腹筋に力を入れる
-
膝の下にクッションを敷くと◎
-
3. ハムストリングストレッチ(開脚前屈)
-
やり方:足を大きく開き、骨盤を立てた状態で前屈
-
時間:1分
-
ポイント:
-
骨盤が後ろに倒れないように意識
-
呼吸と共に前に倒す
-
4. 90/90ストレッチ(ターンアウト&骨盤調整)
-
やり方:前脚を股関節90度・膝90度に、後ろ脚も同様に置く → 背筋を伸ばして前に体重移動
-
時間:30秒ずつ左右
-
ポイント:
-
骨盤がねじれないように
-
お尻や腰に負担がかかりすぎないよう注意
-
💪 柔軟だけじゃない!股関節周りの筋トレ
柔軟性だけでなく、筋力もバレエには不可欠です。以下のトレーニングを組み合わせて、柔らかく強い股関節を目指しましょう。
1. クラムシェル(中臀筋強化)
-
やり方:横向きに寝て、膝を曲げた状態で足を閉じたまま上の膝だけを開く
-
回数:10回×左右
-
ポイント:
-
骨盤が動かないように固定する
-
ゆっくり丁寧に開く
-
2. レッグリフト(前後方向)
-
やり方:仰向けや横向きになり、脚をまっすぐに伸ばしたままゆっくり持ち上げる
-
回数:10〜15回
-
ポイント:
-
股関節から動かす意識で
-
反動を使わず丁寧に
-
💡 ストレッチ&筋トレのタイミングと注意点
タイミング | 内容 |
---|---|
🕘 ウォームアップ後 | 筋肉が温まった状態で行うことで、ケガ予防&効果アップ |
🕖 レッスン前や就寝前 | 無理のない範囲でリラックスして行うのが◎ |
⚠️ 無理は禁物 | 痛みがある場合は中止し、**「気持ちいい痛さ」**の範囲にとどめることが大切です |
✅ まとめ:股関節が柔らかくなると…
-
ターンアウトが深くなり、立ち姿が美しくなる
-
開脚の角度が自然に広がる
-
アラベスクやジャンプの高さが出る
-
膝や足首への負担が軽減され、ケガ予防にも!
💬 最後に一言
股関節の柔軟性は、日々の小さな積み重ねによって生まれます。バレエ初心者も上級者も、焦らず丁寧に、自分のペースで続けることが何より大切です。