■ はじめに
「頑張っているのに上達していない気がする…」
「レッスンが楽しかったはずなのに、最近は少し憂うつ…」
大人になってからバレエを始めると、成長が見えづらくなった瞬間に「私には向いてないのかも」と感じてしまうことがあります。でも、それは**誰もが通る“バレエの壁”**なのです。
今回は、そんな壁を感じたときにこそ読んでほしい、伸び悩みの時期を乗り越えるヒントをご紹介します。
■ 1. 小さな「できた!」を見逃さない
ジャンプが少し高くなった
バランスが1秒でも長くとれた
先生に「今日よかったね」と言われた
こうした小さな成功体験にこそ、成長のヒントが詰まっています。
人と比べるのではなく、過去の自分と比べる視点を持つことが、心を前向きに保つ秘訣です。
■ 2. 成長の“波”を知る
バレエの上達は、直線ではなく波のように上がったり下がったりするもの。
特に基礎が身につき始めた頃は、「以前より意識が高まり、うまくできないことが増えたように感じる」こともあります。
でもそれは逆に、正しい感覚に近づいている証拠。
落ち込まずに「今は準備の時期」ととらえ、コツコツ継続しましょう。
■ 3. レッスンノートをつけてみよう
レッスン後に以下のことを書き出してみましょう:
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今日の気づき・発見
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難しかったこと
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楽しかったこと
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次回に意識したいポイント
書くことで、自分の成長過程が客観視でき、「やってきたことは無駄じゃなかった」と再確認できます。
■ 4. 違う視点のバレエに触れてみる
伸び悩んでいるときこそ、バレエ公演や映像、他スタジオのオープンクラスに参加してみるのも◎。
プロの踊りを見たり、別の先生のアプローチに触れることで、「あ、こうすればよかったんだ」と新しい発見があるはず。
■ 5. 自分の「原点」を思い出そう
あなたがバレエを始めた理由は何ですか?
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子どもの頃の憧れ
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姿勢を良くしたいと思ったから
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美しい音楽に合わせて体を動かすのが好きだったから
その「最初の想い」に立ち返ると、不思議と気持ちが穏やかになり、またスタジオに向かいたくなります。
■ おわりに
バレエは、自分自身と向き合う旅のようなもの。
うまく踊れない日も、鏡の前でひたむきに努力しているあなたの姿は、すでに美しいです。
焦らなくて大丈夫。
1ミリずつでも昨日の自分より成長していれば、それは立派な前進です。