バランスが劇的に変わる!“正しいルルヴェ”を手に入れるために
バレエのあらゆる動きに登場する「ルルヴェ(Relevé)」。
一見シンプルに見えるこの動作ですが、実は多くのダンサーが“グラグラ不安定”な状態で行っているのが現実です。
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ルルヴェでぐらつく
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長くキープできない
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母趾球で立てていない気がする
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ピルエットやポワントで軸が崩れる
そんな悩みを抱えている方にこそ読んでいただきたい、ルルヴェ安定のための“足裏・母趾球・体幹”連動トレーニング法を徹底解説します!
【目次】
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ルルヴェが不安定になる原因とは?
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バレエで最重要!“母趾球”の意識とは
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足裏・母趾球・体幹のつながりを整える3ステップトレーニング
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よくある間違いと改善ポイント
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まとめ:ルルヴェ安定は“3点バランス”が鍵!
1. ルルヴェが不安定になる原因とは?
ルルヴェの目的は、足裏で床を押して、まっすぐ上に引き上がること。
しかし、以下のような要因があるとバランスはすぐに崩れます。
原因 | 具体的な症状 |
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母趾球に体重が乗っていない | 足の外側に流れてぐらつく |
足指が床を掴めていない | ルルヴェからすぐに落ちてしまう |
体幹が使えていない | 上半身が揺れ、足元に負担がかかる |
踵を“上げよう”としている | 重心が上下にブレてしまう |
2. バレエに欠かせない“母趾球”の意識とは?
母趾球(ぼしきゅう)とは、親指の付け根にある丸く膨らんだ部分。
ルルヴェでは、この母趾球に**“まっすぐ体重を通す”ことが最重要ポイント**です。
✔ 正しいルルヴェは3点で支える
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母趾球(親指の付け根)
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小趾球(小指の付け根)
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踵の中心
この「3点バランス」を意識し、踵を高く上げるのではなく「体の引き上げと足裏の押し返し」でルルヴェをつくります。
3. 足裏・母趾球・体幹を連動させる!3ステップトレーニング
🔹 ステップ① 足指グーパー&母趾球押しトレーニング
目的:母趾球で床を押す感覚を育てる
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椅子に座り、片足を床につける
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足の指をギュッと握り、パッと開く(10回)
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親指の付け根=母趾球で床を押し続ける練習(左右5秒×5回)
💡 足の裏に力が通るようになると、自然と足裏全体がアーチ状に引き上がります。
🔹 ステップ② 壁ルルヴェ(正しい軸の感覚をつかむ)
目的:上下の引き上げと足裏の押し返しをリンクさせる
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壁に背中・後頭部・お尻をつけて立つ
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両足を1番ポジションにしてルルヴェ
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踵がまっすぐ上がるように注意しながら5秒キープ(10回)
💡 骨盤が前後に傾いていないか、肩が上がっていないか確認!
🔹 ステップ③ プランク×足指立ち(体幹+足裏の連動)
目的:体幹の安定性と足指の独立性を高める
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通常のプランクの姿勢(肘つきOK)
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足指を立てて、つま先でしっかり床を押す
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30秒×2セット
💡 この時、お腹と足裏の両方が“支えている”感覚を持つのがコツ!
4. ルルヴェでよくある間違いとその修正法
NG動作 | 修正アドバイス |
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踵を上げすぎて体が後ろに反る | お腹を引き上げて骨盤をニュートラルに保つ |
指先で立とうとしてぐらつく | 足裏全体+母趾球で押す感覚を大切に |
上半身が揺れてしまう | 肩甲骨を下げて、頭頂を引き上げる意識 |
5. まとめ|ルルヴェが安定するとすべてが変わる!
ルルヴェが変われば、あなたのバレエが変わります。
✅ 足裏で床を「感じる力」がつく
✅ ピルエットやポワントが安定する
✅ 動きに「止め」ができ、魅せる表現が深まる
ルルヴェは技術の土台。
毎日のトレーニングで、足指・母趾球・体幹を正しく連動させ、美しいバランスを手に入れましょう。