バレエの代表的なポーズのひとつ、アラベスク(arabesque)。
脚を後ろに高く伸ばすだけでなく、背中や腰のライン、上半身の使い方によって美しさが大きく変わります。
しかし、多くの方がこんな悩みを抱えています:
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脚を上げようとすると腰が詰まる
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背中が硬くて上体が反れない
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アラベスクで「つぶれた形」になってしまう
そこで大切になるのが、背中と腰まわりの柔軟性を高めるストレッチです。今回は、バレエのアラベスクを美しく見せるためのおすすめストレッチを紹介します。
1. キャット&カウ(背骨の動きを整える)
方法
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四つん這いの姿勢を取ります。
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息を吐きながら背中を丸め(キャット)、吸いながら反らせます(カウ)。
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背骨全体をしなやかに動かしましょう。
ポイント
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背中の柔軟性と可動域を高め、腰のつまりを防ぎます。
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5〜10回ほど繰り返しましょう。
2. コブラストレッチ(腰と背中を反らす)
方法
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うつ伏せになり、両手を肩の横に置きます。
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息を吸いながら上体を起こし、腰と背中を反らせます。
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目線は斜め上に向け、胸を開きます。
ポイント
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腰に痛みが出ない範囲で反らす。
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20〜30秒キープ。
3. スフィンクスストレッチ(腰をやさしく反らす)
方法
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うつ伏せで両肘を肩の下に置き、上体を起こします。
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背中から腰にかけてじんわり反らし、胸を開きます。
ポイント
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コブラがきつい人はスフィンクスから始めると安全です。
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腰よりも「胸を開く意識」で行いましょう。
4. 橋のポーズ(ヨガのセツバンダアーサナ)
方法
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仰向けに寝て膝を立て、足は腰幅に開きます。
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息を吸いながらお尻を持ち上げ、背中と腰を反らせます。
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肩を寄せ、胸を突き上げるように意識。
ポイント
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腰だけでなく、背中や股関節も伸びます。
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20秒〜30秒キープ。
5. 片脚を後ろに伸ばすアラベスク準備ストレッチ
方法
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四つん這いになり、片脚を後ろに伸ばします。
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そのまま脚をゆっくり上げ、背中と腰を反らせます。
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反対の脚も同じように行います。
ポイント
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実際のアラベスクの動きに近いストレッチ。
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背中と腰だけでなく、お尻や太ももも同時に伸びます。
ストレッチの効果を高めるコツ
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呼吸を止めない:反らすときに吸う、戻すときに吐く。
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腰を無理に反らさない:腰ではなく「背中を伸ばす意識」が大切。
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レッスン後に取り入れる:筋肉が温まっているときにやると効果的。
まとめ
アラベスクを美しく見せるには、背中と腰の柔軟性が欠かせません。
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キャット&カウ
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コブラストレッチ
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スフィンクスストレッチ
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橋のポーズ
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アラベスク準備ストレッチ
これらを習慣にすることで、背中がしなやかに伸び、アラベスクのラインがぐっと美しくなります。
「脚を高く上げる」ことだけに集中するのではなく、背中の柔らかさと胸の開きを意識して、しなやかなアラベスクを目指しましょう。