ローザンヌ留学生が語る英語・生活・レッスンのリアル

ローザンヌ国際バレエコンクールをきっかけに、世界中の名門バレエ学校へ留学する日本人ダンサーは少なくありません。華やかな舞台の裏側には、言葉・文化・生活の壁を乗り越えながら成長していく日々があります。ここでは、実際にローザンヌを経て留学した生徒たちの声や、現地でのリアルな生活・レッスンの様子を紹介します。


英語の壁を越える日々

ローザンヌ経由で留学する多くの生徒が最初に直面するのが、英語でのコミュニケーションの難しさです。クラスでは先生の指示がすべて英語、さらにはフランス語やイタリア語で行われることもあります。
最初のうちは「周りが何を言っているのか分からない」「注意を受けても理解できない」と戸惑うことが多いですが、毎日の積み重ねで少しずつ耳が慣れていきます。

ある留学生はこう話します:

「最初の1か月は、レッスン中に何度も立ち尽くしてしまいました。でも、わからなくても笑顔で“Could you repeat that, please?”と聞き返す勇気を持つことが大事でした。」

英語力は、入学時点で完璧である必要はありません。むしろ、「理解しよう」「伝えよう」という姿勢こそが、先生やクラスメイトとの信頼関係を深める鍵になります。


海外生活のリアル|自立と柔軟性

留学生活では、ダンサーとしてだけでなく、一人の人間としての自立が求められます。
掃除・洗濯・食事の準備など、すべてを自分でこなさなければなりません。日本のように家族が支えてくれる環境とは違い、「自分の体調を管理する力」や「スケジュールを組む力」が大切になります。

また、文化の違いにも柔軟に対応する姿勢が必要です。
海外の生徒は自分の意見をはっきり言うため、最初は圧倒されるかもしれません。しかし、慣れてくると「自分を表現する勇気」が少しずつ身につき、舞台上での表現力にもつながっていきます。

「日本では“空気を読む”ことが大切でしたが、海外では“自分の意見を言うこと”が大切。最初は怖かったけど、それが自分の成長につながりました。」


レッスンの厳しさと成長のスピード

海外のバレエ学校のレッスンは、とにかく厳しく、スピードが速いのが特徴です。
ウォームアップからバー、センター、そしてコンテンポラリーまで、1つ1つの動きに妥協がなく、常に「自分で考えて修正する力」を求められます。

また、教師陣は「ただ上手に踊る」よりも「自分の個性をどう表現するか」を重視します。
同じ振付でも、表情や間の取り方によってまったく違う印象になるため、留学生たちは自分なりの“解釈”を追求していきます。

「注意をもらったとき、『こうすればいいんだ』ではなく、『自分ならどう見せたいか』を考えるようになりました。ローザンヌで求められるのは“考えるダンサー”なんです。」


寮生活・食事・オフの過ごし方

寮生活では、世界中から集まった同世代のダンサーと共同生活を送ります。
部屋の使い方や生活リズムの違いに最初は戸惑うこともありますが、異文化交流を通して世界の広さを実感する良い機会になります。

食事面では、学校によって食堂があったり、自炊が必要だったりと環境が異なります。
日本の食材が手に入りにくい地域もあるため、栄養バランスを考えた食生活を自分で工夫することが重要です。
休日には街を散歩したり、クラスメイトとカフェで語り合ったりと、心をリフレッシュする時間を持つことも大切です。


留学を通して得られる「本当の成長」

バレエ留学は、単なるバレエ技術の向上だけではありません。
異国の地で自分と向き合い、言葉・文化・人間関係の壁を乗り越える中で、人間的にも大きく成長する機会です。

「舞台で踊る自分を支えるのは、毎日の地道な生活。自分の心と体を管理できてこそ、真のダンサーになれると感じました。」

ローザンヌを経て留学した生徒たちは皆、共通して「最初は大変だった」と語ります。
しかし、その困難を乗り越えた先にあるのは、世界を舞台に活躍できる力と、確かな自信です。


まとめ

ローザンヌ留学は、夢のような華やかさと同時に、現実的な努力と覚悟を求められる道です。
英語・生活・レッスンの全てが「挑戦」ですが、それらを乗り越えた先には、世界レベルのバレエ教育と、人生を変える経験が待っています。

どんな困難も「成長のチャンス」と捉え、自分らしい留学生活を築いていきましょう。

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