「ずっと憧れていたバレエを、今こそ始めてみたい」──そんな大人の方が増えています。
優雅な動き、美しい音楽、しなやかな身体。バレエは見るだけでなく、実際に踊ってこそ感じられる魅力に満ちています。
でも、いざ始めようと思うと、「何を準備したらいいの?」「どんなレッスンを選べばいい?」と迷う方も多いはず。
ここでは、初めての大人バレエに必要な準備から、レオタード・シューズの選び方、始め方のコツまで、初心者でも安心してスタートできるポイントを詳しくご紹介します。
バレエを始める前に知っておきたいこと
大人バレエの最大の魅力は、「誰でも、いつからでも始められる」ということ。
子どもの頃に経験がなくても、社会人になってから、さらには50代・60代から始める方も多くいます。
バレエの基本は、姿勢と体の使い方。初めての方でも、先生の指導のもとで少しずつ身につけていけば大丈夫です。
また、柔軟性や筋力が足りないと感じる方も心配いりません。バレエの動きそのものが自然なストレッチと体幹トレーニングになるため、続けるうちに体は必ず変化していきます。
レオタードの選び方:動きやすさと自分らしさを大切に
レオタードはバレエの基本ウェア。初めての一枚を選ぶときは、以下のポイントを意識しましょう。
1. 形(デザイン)を選ぶ
初心者には「キャミソール型」や「半袖タイプ」がおすすめ。
肩回りの動きが確認しやすく、体のラインも自然に見えます。
露出が気になる方は「Tシャツ型」や「スカート付きレオタード」も人気です。
2. サイズ感に注意
大きすぎると動きづらく、小さすぎると窮屈に。
ピッタリ体に沿うサイズを選び、試着時には「前屈・腕上げ」をしてフィット感を確認しましょう。
3. 色とデザインでモチベーションを上げる
大人バレエでは、黒・ネイビーなど落ち着いた色が定番ですが、淡いピンクやラベンダーなども上品で人気。
お気に入りの1枚を身につけることで、レッスンへのモチベーションがぐっと上がります。
バレエシューズの選び方:最初は「布製フルソール」でOK
バレエシューズは「足と床をつなぐ大切な道具」。履き心地の良し悪しで踊りやすさが変わります。
1. 素材の違い
-
布製(キャンバス地):軽くて柔らかく、初心者にも扱いやすい。洗濯できるのも嬉しいポイント。
-
革製:フィット感が高く、長く使いたい方におすすめ。足裏の筋肉をより感じられます。
2. ソールの種類
-
フルソール:足裏全体を支えるため、初心者にぴったり。正しい足の使い方を覚えるのに最適です。
-
スプリットソール:慣れてきたら、アーチをきれいに見せたいときにおすすめ。
3. サイズの目安
普段履いている靴より0.5〜1cmほど小さめを選ぶと、足にフィットします。
紐の調整で足にしっかり沿わせることも大切です。
その他の必要アイテム
-
タイツ:ピンク系のバレエタイツが基本。初心者は厚めで透けにくいタイプが安心。
-
巻きスカート:腰回りを美しく見せ、ラインを整える効果があります。
-
レッグウォーマー:冬場や冷えやすい方には必須アイテム。
-
ヘアゴム・ピン:髪をお団子にまとめて、清潔感を保ちましょう。
初めてのレッスンで意識したいポイント
1. 最初は“できない”が当たり前
バレエの動きは日常生活と全く違うもの。最初はバランスが取れなくても大丈夫です。
焦らず、1つひとつの動きを丁寧に覚えることが大切。
2. 姿勢を意識する
バレエでは「美しい立ち姿」がすべての基礎。
頭のてっぺんから糸で引っ張られているように背筋を伸ばし、骨盤を立てる感覚を意識しましょう。
3. 呼吸と音楽を大切に
呼吸を止めず、音楽に合わせて体を動かすことで、自然と“踊る”感覚が身につきます。
スタジオ選びのポイント
-
初心者クラスがあるか
→ 「ビギナー」や「入門」など、レベル分けされたクラスがあるスタジオを選びましょう。 -
講師の教え方
→ 経験者が多いクラスでも、先生が丁寧に指導してくれるかが重要。見学や体験レッスンで確認を。 -
アクセスと雰囲気
→ 通いやすさ、清潔感、クラスの雰囲気など、自分が心地よく続けられる環境かどうかも大切です。
最後に:大人になった今こそ、バレエを始めるチャンス
初めてのレオタードを身にまとい、音楽とともに体を動かす瞬間。
そこには子どもの頃には味わえなかった「自分のための時間」があります。
バレエを始めることで、姿勢が整い、心が前向きになり、日常に新しい輝きが生まれるはずです。
最初の一歩は少し勇気がいるかもしれません。
でも、一度踏み出せば、その先には“新しい自分”と出会える世界が待っています。
さあ、あなたも今日から――大人バレエ、はじめてみませんか?
新宿バレエ情報関連記事
- バレエのローザンヌ参加者のよくあるQ&Aまとめ
- 床を味方につける!バレエのターンアウトとフロアワークの秘訣
- ウィーン国立バレエ『ヌレエフ・ガラ2024』完全解説|伝説のダンサー没後32年、蘇る魂の躍動
- ノルウェー国立バレエ『ペール・ギュント』完全解説|北欧の魂とグリーグの音楽が織りなす幻想的冒険譚
- YGPに挑戦させるタイミングの見極め方|“今”がその時?親と先生が考えるべきこと
-1-120x120.png)