バレエ舞台メイクの基本|初心者でもわかるやり方と手順を徹底解説

はじめに:舞台メイクが必要な理由

舞台は客席から距離があり、上からのスポットライトで顔の印象が飛びやすい環境です。普段のナチュラルメイクだと表情が潰れてしまうため、輪郭・目元・口元のコントラストを強める必要があります。とはいえ“厚化粧”にならないよう、バレエらしい品格を保つことが大切です。


用意するもの(初心者向け・最低限リスト)

  • クレンジング・洗顔料(事前のスキンケア用)

  • 化粧下地(UVカットは状況に応じて)

  • フルカバーファンデーション or クリームファンデ(舞台用)

  • コンシーラー(クマ・赤み用)

  • ルースパウダー(マットに固定)

  • アイシャドウパレット(マット系+光る色)

  • アイライナー(リキッド&ペンシル推奨)

  • マスカラ(ボリュームタイプ)

  • アイブロウ(パウダーorペンシル)

  • チーク(パウダー)

  • シェーディング(パウダーかクリーム)

  • ハイライト(控えめに)

  • 口紅(発色が良い色)+リップライナー

  • メイク用ブラシ一式(スポンジ、ファンデブラシ、アイシャドウブラシ、ブレンディングブラシなど)

  • メイク固定スプレー(またはヘアスプレーの代用)

ヒント:舞台ではテカリ防止のため、マットに仕上げることが多いです。


ステップバイステップ:やり方とコツ

1)スキンケア(前日〜当日朝)

清潔な肌でないと崩れやすいです。保湿はしっかり、でもベタつかないように。乾燥しやすい人は化粧下地の前に薄めの保湿クリームを。

2)化粧下地

顔全体に薄くのばして肌の凹凸を整えます。下地は皮脂コントロール機能があるものを選ぶと舞台で崩れにくいです。

3)ベースメイク(ファンデーション)

  • スポンジで叩き込むように塗ると均一で厚塗り感が出にくい。

  • 撮影や強照明下で白飛びしないよう、ワントーン明るめ〜標準の色を選ぶのが無難。

  • 気になる部分はコンシーラーでカバー(目の下・鼻の横・ニキビ跡など)。

4)フェイスを固定(ルースパウダー)

薄く全体に乗せ、余分なテカリを抑える。粉っぽくならないように叩く程度で。

5)輪郭補強(シェーディング)

  • 頬骨の下、フェイスライン、鼻脇に薄く影を入れる。

  • 舞台では少し強めに入れて大丈夫。遠目で見たときに自然に見えるのが目標。

  • ブラシでしっかりぼかすこと。

6)チーク

  • 頬の高い位置よりやや下目に入れると表情が遠くに届く。

  • 色はローズ系やコーラル系で発色良く。

7)目元(舞台メイクの肝)

  • アイシャドウは**ベース(肌色)→中間色(くぼみ)→濃色(キワ)**の順で。

  • アイラインはいつもより太めに。上まぶたはリキッドでしっかり、下まぶたはペンシルでやわらかく。

  • 目尻は少し延ばして“視線が遠くに届く”印象を作る。

  • マスカラはボリューム重視。一度塗り目でダマを作らないように注意。必要なら付けまつげ(自然な束)を使う。

8)眉

  • 舞台では眉を少し強めに描く。顔全体の表情を支えるため、アーチをはっきりさせる。

  • 優しい印象を出したいときは、眉頭は薄めに、眉山から眉尻は濃く。

9)ハイライト(控えめに)

  • 鼻筋、頬骨の高い部分、唇の山に軽く。照明でテカリすぎないよう、パールは少なめに。

10)リップ

  • リップライナーで輪郭をはっきりさせ、口角を少し持ち上げるように描くと笑顔が映えます。

  • 発色が良く、落ちにくい口紅を選ぶ。マット系が舞台向き。グロスは照明で反射しすぎることがあるので注意。

11)最終チェック&固定

  • 全体を鏡で離れて確認(可能なら2〜3メートル離れて見てチェック)

  • メイク固定スプレーで崩れを防止。舞台用のライトに強いメイクになるようしっかり固定。


メイク前&メイク後の注意点(健康・安全)

  • アイメイクでかぶれやすい方はパッチテストを事前に。

  • 付けまつげ接着剤は目の周りに使うので、成分に注意。

  • 長時間の公演では、汗で落ちることもあるので舞台裏でのティッシュやフェイスパウダー常備を。


よくある失敗と改善方法

  • 失敗:顔全体が白浮きする
    → 明るめを選ぶにしてもワントーン以内にし、首との境を自然にする。首に軽くファンデを馴染ませると良い。

  • 失敗:目元が濁って見える
    → アイシャドウのぼかし不足が多い。キワをしっかり引いて、ブレンディングでなめらかに。

  • 失敗:テカリでメイクが落ちる
    → 下地の皮脂対策・ルースパウダーの重ね塗り・しっかりフィックススプレー。


舞台用にアレンジしたい人向けのワンポイント

  • 古典的な演目:眉山を強め、チークはやや高め・丸く入れるとクラシカルに。

  • コンテンポラリー:顔の輪郭はあまり強調せず、目元で印象を作る。色は抑えめでも良い。

  • コンクール:写真審査もあるなら、写真で白飛びしない色調を意識。


舞台メイクのセルフチェックリスト(当日用)

  1. スキンケア済み?

  2. ベースは首と色合わせした?

  3. 目のキワははっきり?(離れてチェック)

  4. 眉の左右バランスはOK?

  5. フェイスラインのシェーディングは自然にぼけてる?

  6. リップは落ちにくい?ティッシュオフで確認

  7. 固定スプレーで仕上げた?

  8. 舞台裏用の綿棒・パウダー・リップを持った?


画像・動画コンテンツ案(ブログでの見せ方)

  • 「ビフォー→アフター」画像(同じ角度・照明で比較)

  • 目元クローズアップの短いgif(アイラインの引き方)

  • 舞台袖での時短メイク動画(90秒)

  • 「持ち物チェックリスト」ダウンロード(PDF)


よくある質問(FAQ)

Q:普段メイクと舞台メイクで何が一番違う?
A:コントラスト(明暗差)を強くして、遠くからでも表情が分かるようにする点です。

Q:付けまつげは必要?
A:必要ではないが、目力を出したい場合は自然な束タイプを推奨。付け方の練習が必要です。

Q:肌が敏感でも舞台メイクできますか?
A:できます。低刺激・敏感肌用の舞台対応ファンデや、事前のパッチテストで対策を。

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