バレエやダンスにおいて、腕の動き(ポールドブラ)と同じくらい大切なのが 首とデコルテのライン です。舞台の上で観客の目を惹きつけるのは、ただ振り付けの正確さだけではなく、首の角度やデコルテのしなやかな広がりです。
しかし、日常生活ではスマホやPC作業によって 首が前に出る姿勢 や 肩の巻き込み が習慣化し、首が短く見えたり、デコルテが閉じてしまう人が多くいます。これではバレエの優雅な「首すじ」や「胸の開き」が十分に表現できません。
今回は、 首とデコルテを美しく見せるためのストレッチ をご紹介します。
1. 首・デコルテを美しく見せるポイント
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僧帽筋のリラックス:肩を下げ、首を長く見せる。
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胸鎖乳突筋の柔軟性:首を傾けたり回したりするときにしなやかさが出る。
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大胸筋を開く:胸が広がることでデコルテラインが美しく見える。
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肩甲骨の可動性:肩が自然に下がり、首が伸びる空間が生まれる。
2. 首・デコルテストレッチ
(1) 首のサイドストレッチ(僧帽筋ほぐし)
やり方:
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椅子に座って背筋を伸ばす。
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右手を頭の左側に添え、ゆっくりと右に倒す。
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左肩が上がらないように意識しながら20〜30秒キープ。
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反対側も同様に行う。
ポイント:
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肩が浮かないように意識。
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首筋がすっと伸び、ラインが長くなるイメージで。
(2) 首の前後ストレッチ(胸鎖乳突筋の柔軟性アップ)
やり方:
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顎を軽く引き、首の後ろを伸ばす。
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そのままゆっくりと上を見上げ、喉の前をストレッチ。
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15〜20秒ずつ繰り返す。
ポイント:
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動きはゆっくりと行い、首を反らしすぎない。
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ポールドブラと組み合わせると首筋のしなやかさが際立つ。
(3) デコルテオープンストレッチ(大胸筋を開く)
やり方:
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壁に片手を当てて、胸を開くように身体を反対側へひねる。
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デコルテから肩にかけて伸びを感じる位置で20〜30秒キープ。
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反対側も行う。
ポイント:
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胸を広げるイメージで。
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デコルテが自然に上がり、胸が開いた美しい姿勢に。
(4) 肩甲骨寄せストレッチ(姿勢改善)
やり方:
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両手を後ろで組み、腕を下に伸ばす。
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肩甲骨を寄せながら胸を開く。
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20〜30秒キープ。
ポイント:
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肩が下がることで首がすっと長く見える。
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デコルテのラインが自然に整う。
3. 日常生活で意識したいこと
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スマホ首を避ける:画面を顔の高さに上げる。
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肩を下げて呼吸:呼吸とともに鎖骨まわりを広げる意識を持つ。
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鏡で確認する習慣:首の角度ひとつで表情の印象が変わる。
まとめ
首とデコルテは、踊りの優雅さを決める大切な要素です。
僧帽筋・胸鎖乳突筋・大胸筋・肩甲骨をしなやかに保つことで、首は長く、胸は開き、ポールドブラの流れがより美しく見えます。
1日5分のストレッチ習慣で、 「しなやかで気品ある首筋」 と 「美しく開いたデコルテ」 を手に入れましょう。