はじめに|シューズ選びは“上達の第一歩”
バレエを始めたばかりの方や、保護者の方からよく聞かれる質問があります。
「どんなバレエシューズを買えばいいの?」
「成長期の子どもには何を選べば安心?」
「ゴムの位置や素材の違いって何?」
実は、バレエシューズは単なる“履きもの”ではなく、踊りの感覚や足の成長に直結する大切なアイテムです。
本記事では、はじめてバレエシューズを購入する人にもわかりやすく、
選び方・サイズ感・素材の違い・ケア方法まで徹底解説していきます。
1. バレエシューズの基本構造を知ろう
バレエシューズには大きく分けて2種類あります。
▶ フルソール(初心者〜子ども向け)
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ソール(底面)が一枚で作られている
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足裏全体をしっかり使えるので、足の筋力を育てたい初心者に最適
▶ スプリットソール(中級者〜上級者向け)
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足の指の下(ボール)と踵部分にだけソールがある
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足のラインが美しく見えるが、筋力がないと不安定になりやすい
2. サイズは“ピッタリ”が基本。成長期はどうする?
バレエシューズはスニーカーと違い、「少し余裕がある」ではNG。
理由は、足が中で動くとブレやすくケガにつながるからです。
✅ サイズ選びのポイント
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つま先が曲がらず、きちんと立てること
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足の甲がしっかりフィットしているか
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かかとが脱げないか確認
👧 成長期の子どもには「ほんの少しだけ余裕がある」サイズにし、こまめにチェックを。
3. 布製と革製、どちらを選ぶべき?
シューズの素材によっても、履き心地や動きやすさが大きく変わります。
▶ 布製(キャンバス)
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軽くて柔らかい
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通気性が良いので汗をかきやすい人にも◎
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洗えるので衛生的
▶ 革製(レザー)
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丈夫で長持ち
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足にぴったり馴染むのに時間がかかるが、馴染めば快適
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少し高価だが耐久性は高い
🧼 布製は手洗いOK。革製は濡れ布で拭くなどケアに注意を。
4. ゴムの位置と縫い方にも気をつけよう
バレエシューズには「クロスゴム(バンド)」があり、これが緩いと脱げやすく、
きつすぎると足に食い込み、血流を悪くしてしまいます。
✅ ゴム調整のコツ
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一度履いて、ジャンプやプリエをしてみて確認
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足の甲にフィットしながらも、指が動かせる程度に調整
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ゴムはあらかじめ縫われていないタイプなら、自分でベストな位置を見つけて縫う
✂️ 縫う位置は足の甲の中心よりやや内側が安定しやすいです。
5. シューズの寿命と買い替えタイミングは?
バレエシューズは“消耗品”です。特に布製は劣化が早く、気づかぬうちにソールが薄くなっていることも。
✅ チェックポイント
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ソールが剥がれてきている
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底のクッション性がなくなっている
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足の形に合わなくなってきた
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ゴムが伸びてしまってフィット感がない
👟 平均的には3〜6か月ごとに1回の買い替えが目安です(使用頻度による)
6. おすすめブランドと選び方のヒント
人気ブランド一覧(初心者〜プロまで対応)
ブランド名 | 特徴 |
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Grishko(グリシコ) | 高品質で足の形にフィットしやすい。ロシア発。 |
Capezio(カペジオ) | デザインが豊富で柔らかい。米国発。 |
Bloch(ブロック) | 安定した品質とラインの美しさで人気。 |
💡 サイズ感や好みは人によって異なるため、必ず試着してから購入を。
まとめ|シューズは“自分の足を育てる道具”
バレエシューズは単なるファッションではなく、
足を守り、技術を育てるための大切なパートナーです。
特に、成長期の子どもや初心者にとって、正しいサイズ・素材・形を選ぶことは、
バレエを楽しく安全に続けていくための基盤になります。