履き方・保管・乾燥のコツですぐ潰れない一足に!
トウシューズはバレエダンサーにとって命のような存在。
しかし、新品をおろしても数回のリハーサルやレッスンで「潰れてしまった」「立てなくなった」という経験をした方は少なくありません。
それもそのはず。トウシューズはとても繊細な構造で、湿気・汗・使い方に大きく影響を受けます。
でも、正しい履き方・保管・乾燥の習慣を取り入れることで、トウシューズの寿命を1.5倍〜2倍以上延ばすことができるんです!
この記事では、プロも実践するトウシューズのケア術を、実践的に詳しくご紹介します。
1. 履き方で差が出る!正しいトウシューズの使い始め
✅ 新品は“慣らして”から履く
新品のトウシューズは、まだ固くて踊りづらいもの。いきなりリハーサルや発表会で使うのは避けましょう。
慣らし方のコツ:
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シャンク(靴底の芯)を手で軽く曲げて、足の形に近づける
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ボックス(つま先部分)を軽く揉んで、自分の指になじませる
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家で15分程度履いて、ドゥミ・ポワントを繰り返す
✅ 交互に履く「2足ローテーション」が効果的
1足を連続使用すると、湿気と衝撃で一気に劣化します。
最低2足を交互に使うことで、それぞれがしっかり乾燥・回復する時間を確保でき、結果的に長持ちします。
2. 使用後すぐのケアが勝負!
✅ 使用直後は“とにかく乾燥”が命
汗を含んだトウシューズは、湿気と菌の温床。特にシャンクやボックス部分が劣化しやすくなります。
ケア手順:
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踊り終わったらすぐにバッグから出す
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布製の通気性のよい袋に入れて持ち帰る(ビニールNG!)
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中に新聞紙やシューズキーパーを詰めて、形を保ちつつ湿気を吸収
✅ ドライヤーNG!自然乾燥が基本
乾かすときに直射日光やドライヤーで急激に乾かすのはNG。
木や糊でできた繊細なパーツが割れたり剥がれたりします。風通しの良い日陰がベスト。
3. 保管方法にもひと工夫!
✅ 「履いていないとき」こそがトウシューズの寿命を左右する
使っていない時期でも、湿気や圧力でシューズは変形・劣化します。
保管のポイント:
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靴の形が崩れないよう、紙やタオルを詰めて保管
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湿気のこもらないように、風通しの良い箱や袋へ
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密閉されたクローゼットや床に直置きは避ける
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シリカゲル(乾燥剤)を一緒に入れると湿気対策に◎
4. プロも実践する“長持ちアイテム”活用術
アイテム | 使い方 | 効果 |
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シューズキーパー | 中に入れて保管 | 形をキープし湿気を吸収 |
重曹・竹炭・シリカゲル | 袋に入れて一緒に保管 | 強力な脱臭・吸湿効果 |
トウカバー | 使用中に装着 | ボックス部分の摩耗を軽減 |
スプレータイプの除菌剤 | 使用後に軽く吹きかける | 雑菌・臭いの予防に |
5. Q&A:よくあるお悩みに答えます
Q1. 何回くらい使えたら“長持ち”って言えるの?
→ 初心者で10〜15回以上、上級者でも5〜10回以上使用できれば“長持ち”といえます。
Q2. カビが生えてしまいました…どうすれば?
→ すぐに除菌スプレーと乾燥を。ひどい場合は買い替えも視野に。
以後はシリカゲル+風通しの良い場所での保管を徹底しましょう。
Q3. ロジンや滑り止めスプレーは使っても大丈夫?
→ 使用してOKですが、使いすぎると素材を痛める可能性もあるので、部分的に&適量を守って使いましょう。
6. トウシューズのケア=あなたの足を守ること
トウシューズは消耗品ですが、正しい使い方とケアで寿命は大きく変わります。
さらに、状態の良いシューズは怪我の予防にもなり、テクニックの上達にもつながるのです。
たった数分の習慣で、「すぐ潰れる」「痛くて踊れない」悩みから解放されてみませんか?
💡まとめ
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新品は慣らしてから使う
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2足以上のローテーションで湿気対策
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使用後はすぐに自然乾燥
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保管は風通しと形状キープが鍵
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長持ちアイテムも賢く活用!