ピルエットで回れない原因5選:体幹・目線・準備を見直そう

「なぜ私は回れない?」から「だから回れた!」へ。

バレエを習う誰もが一度は苦戦するのが「ピルエット」。
美しく、軽やかに、コントロールされた回転は憧れですが、その一方で——

  • 1回転すら安定しない

  • 軸がブレてすぐ着地してしまう

  • 回っても美しく止まれない

という声も非常に多く聞かれます。実は、ピルエットの失敗にはいくつかの共通原因があり、それを理解・改善することで一気に変化が見えてくるのです。

今回は、**「回れない原因トップ5」**をテーマに、体幹・目線・準備姿勢など、根本的に見直すべきポイントを深掘りします。
これを読んだあと、あなたのピルエットは確実に変わるはず!


🔍 目次

  1. 原因①「体幹が弱くて軸がブレる」

  2. 原因②「目線が定まらず、回転が崩れる」

  3. 原因③「プリパレーション(準備)が雑」

  4. 原因④「軸足にしっかり乗れていない」

  5. 原因⑤「上半身と下半身がバラバラに動く」

  6. 【改善ワーク】今日からできる3分トレーニング

  7. まとめ:正しく見直せば、あなたは回れる!


1. 原因①「体幹が弱くて軸がブレる」

ピルエットは「軸で回る技術」。その軸を保っているのが体幹です。

体幹が弱いと:

  • 上体がブレて軸足が揺れる

  • 回転中にお腹が抜けて姿勢が崩れる

  • 回っている間に自分の“中心”を見失う

体幹=お腹だけではありません。
特に、腹横筋・背中・骨盤周囲の安定筋群が鍵になります。


2. 原因②「目線が定まらず、回転が崩れる」

ピルエットで目線がバラバラだと、回転の方向感覚が失われます
これにより:

  • 軸がずれて回れなくなる

  • 回転のリズムが取れない

  • スポットが合わず酔ってしまう

目線を“ピン”と一点に固定し、回転中は**一瞬で切り替える(スポット)**ことが大切です。

✅ポイント:目線は回転の“ナビゲーション”


3. 原因③「プリパレーション(準備)が雑」

ピルエットは“準備”で7割決まるとも言われます。
たとえば、アンオーやプリエの精度が低いと:

  • 力の流れが不安定になり、軸がつくれない

  • 上半身が遅れたり先行してしまい、回転のタイミングがズレる

  • “上へ伸びる”動きが出ないため、ジャンプ気味になる

プリパレーションでは、「地面を押す力+上へ伸びるエネルギー」を同時に準備しましょう。


4. 原因④「軸足にしっかり乗れていない」

軸足の感覚があいまいだと、回転は成立しません。
よくある失敗は:

  • 乗る前に回ろうとしている

  • つま先ではなく足裏の外側に乗っている

  • 軸足の膝が緩んでしまう

理想は、**母趾球・かかと・足指をしっかり使って“床をとらえた軸”**を作ること。
まずはルルヴェで1本足バランスから見直しましょう。


5. 原因⑤「上半身と下半身がバラバラに動く」

上体の引き上げと下半身の回転が連動していないと、

  • 腕だけが先に回って“引っ張られる”ようになる

  • 胴体がついていかず、回転が崩壊する

  • 頭の位置がズレて、目線もブレる

上半身と下半身は**“同じ軸を共有している”**意識が大切です。
特に、背骨を長く保つ意識と、**腕の通り道(アームスライン)**を整えると、自然と連動が生まれます。


6. 【改善ワーク】今日からできる3分トレーニング

🔹足裏覚醒ワーク

床に立った状態で、母趾球・小趾球・かかとを意識して10秒キープ ×3回
→ 軸感覚を呼び起こす!

🔹プリパレーション・ルルヴェ

アンオー→プリエ→パッセ→ルルヴェ→10秒キープ
→ 準備〜軸の通し方を習慣化!

🔹スポット練習

壁にテープで「目線の的」を貼り、回転と同時にスポットだけを切り替える練習
→ 目の切り返しを磨く!


7. まとめ:正しく見直せば、あなたは回れる!

ピルエットは才能ではなく「構造と意識の組み立て直し」です。

✔ 体幹を育てて、軸をつくる
✔ 目線を整えて、方向をつかむ
✔ 準備で回転の流れを決める
✔ 足裏から正確に立つ
✔ 全身を“1本の線”にする

この5つの原因を1つずつ見直していけば、
「回れなかった」あなたが「安定して回れる」ダンサーへと変わっていきます。

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