バレエの優雅さを決めるのは、脚の動きだけではありません。
**ポールドブラ(腕の動き)**は、踊り全体の印象を大きく左右します。
しかし、肩や肩甲骨まわりの可動域が狭いと、腕がスムーズに動かず、力んでしまったり、ラインが硬く見えてしまうことも。
今回は、ポールドブラを美しく見せるための肩まわりストレッチをご紹介します。
肩まわりが硬いとどうなる?
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腕を横や上に上げるときに動きがぎこちなくなる
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肩がすくんでしまい、首が短く見える
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肩甲骨の動きが出ず、腕のラインが途中で止まってしまう
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ポールドブラ全体が「流れるように」見えなくなる
バレエにおいて肩は「腕の付け根」ではなく「背中の延長」で使うことが大切。そのためには柔軟性と可動性を高めるストレッチが欠かせません。
ストレッチ① 肩甲骨まわし(ウォームアップ)
方法
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両手を肩に軽く添える。
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肘で大きな円を描くように前から後ろへ10回、後ろから前へ10回回す。
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肩甲骨の動きを意識しながら行う。
ポイント
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首は長く保ち、肩に力を入れすぎない
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背中から腕が動く感覚を掴む
ストレッチ② タオルストレッチ(肩関節の柔軟)
方法
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タオルを両手で肩幅より広めに持つ。
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息を吸いながら腕を頭上に上げ、吐きながら後ろへ回す。
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前後にゆっくり5〜10回繰り返す。
ポイント
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背中を反らしすぎず、肋骨が開かないように注意
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手幅は無理のない広さに調整
ストレッチ③ 片腕クロスストレッチ(肩後部)
方法
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片腕を胸の前に伸ばす。
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反対の手で肘を抱え、胸の前に軽く引き寄せる。
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20〜30秒キープ、左右交互に。
ポイント
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肩の後ろがじんわり伸びるのを感じる
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首をすくめず、リラックスして行う
ストレッチ④ キャット&カウ(肩甲骨と背中の連動)
方法
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四つん這いになり、手を肩の下、膝を腰の下に置く。
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息を吐きながら背中を丸め、肩甲骨を広げる。
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息を吸いながら背中を反らせ、肩甲骨を寄せる。
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ゆっくり5〜8回繰り返す。
ポイント
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肩甲骨と背中の連動を意識
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腕は軽く押しながら肩を下げる感覚を持つ
ストレッチ⑤ 壁を使った開胸ストレッチ
方法
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壁の横に立ち、片手を肩の高さで壁につく。
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胸を開くように上体を反対側へ回す。
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20〜30秒キープ、左右交互に。
ポイント
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胸から腕が広がる感覚を意識
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首は長く保ち、呼吸を深めながら
まとめ
ポールドブラを美しく見せるためには、肩だけでなく肩甲骨や背中の動きが重要です。
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肩甲骨まわしで可動域を広げる
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タオルや壁を使って柔軟性を高める
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背中と肩甲骨を連動させる
この習慣を取り入れると、腕がより滑らかに流れ、**「背中から生まれるポールドブラ」**が表現できるようになります。
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