「ウエストをひねると固い」「脇腹が張って動きにくい」──そんな感覚を持ったことはありませんか?
その原因のひとつが 腹斜筋(ふくしゃきん) の硬さです。腹斜筋は体幹の回旋や側屈を担う筋肉で、ここが柔軟であることはスポーツやダンスだけでなく、日常生活の姿勢維持にも欠かせません。
腹斜筋とは?
腹斜筋はお腹の両側に位置する筋肉で、表層の 外腹斜筋 と、深層の 内腹斜筋 に分かれています。
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外腹斜筋:肋骨の外側から斜め下に走行し、体幹をひねる動きに関与。
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内腹斜筋:骨盤から斜め上に走行し、体幹を反対方向に回す。
つまり、左右の腹斜筋が協調して働くことで「体をひねる」「脇を倒す」動きがスムーズに行えるのです。
腹斜筋が硬くなるとどうなる?
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ウエストの動きが固まり、ひねりや反りが苦手になる
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姿勢が崩れ、猫背や腰痛の原因に
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ダンスやスポーツで体幹がスムーズに回らない
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呼吸が浅くなり、疲れやすくなる
👉 柔軟性を高めると、ウエストラインが引き締まって見え、バレエやスポーツでの動きも伸びやかになります。
腹斜筋ストレッチの効果
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ウエストの柔軟性アップ
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姿勢改善(特に側屈・回旋動作がスムーズに)
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呼吸が深くなりリラックス
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バレエやヨガでのアラベスク・ツイストポーズが美しく決まる
自宅でできる腹斜筋ストレッチ3選
① サイドストレッチ(立位)
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足を肩幅に開いて立つ。
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右手を腰に、左手を頭の上に伸ばす。
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息を吐きながら右に体を倒し、脇腹〜ウエストを伸ばす。
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左右各20秒。
👉 脇腹全体が伸び、朝の目覚めにもおすすめ。
② ツイストストレッチ(椅子に座って)
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椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばす。
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息を吸って背骨を長くし、吐きながら上半身をゆっくり右にひねる。
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両手で椅子の背もたれを軽くつかんで深める。
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左右各20秒。
👉 デスクワークの合間にでき、腰まわりの血流も改善。
③ 仰向けツイストストレッチ
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仰向けになり、両膝を立てる。
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両腕を横に広げ、膝を揃えて左に倒す。
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顔は反対(右)に向け、深く呼吸する。
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左右各30秒。
👉 腹斜筋だけでなく腰や背中も一緒に伸び、夜のリラックスに最適。
ストレッチのポイント
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呼吸に合わせてゆっくり 行う
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無理に深く倒さず、「気持ちいい伸び」で止める
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毎日少しずつ続けると、動きや姿勢の変化を実感しやすい
まとめ
腹斜筋ストレッチは、ウエストの柔軟性を高め、姿勢を整え、呼吸を深めるためにとても効果的です。
立っても、椅子に座っても、寝ながらでもできるので、朝の目覚め・デスクワークの合間・夜のリラックスタイムに取り入れてみましょう。
柔らかいウエストは、しなやかな体幹と美しい動きを支える基盤になります。