クラシックバレエの基礎練習で欠かせない動きのひとつが 「ロン・ド・ジャンブ（Rond de Jambe）」 です。
名前の通り「脚を円を描くように動かす」動きで、柔軟性や股関節の可動域を広げ、上達すればラインの美しさやターンアウトの強化にもつながります。
この記事では、ロン・ド・ジャンブの意味・種類・正しいやり方・練習法・注意点 を詳しく解説していきます。
ロン・ド・ジャンブ（Rond de Jambe）の意味
「Rond de Jambe」はフランス語で、
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Rond = 円
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Jambe = 脚
つまり「脚で円を描く」という意味です。
足を円を描くように動かすことで、股関節の柔軟性を高めるだけでなく、バレエ特有の アン・ドゥオール（外旋） の強化や、動きの滑らかさを養います。
ロン・ド・ジャンブの種類
1. ロン・ド・ジャンブ・ア・テール（Rond de Jambe à terre）
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床で円を描く動き
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片足を床につけたまま前 → 横 → 後ろ → 横へと円を描く
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初心者が最初に習う基礎の動き
2. ロン・ド・ジャンブ・アン・レール（Rond de Jambe en l’air）
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空中で円を描く動き
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脚を持ち上げて膝を支点にし、空中で小さな円を描く
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難易度が高く、体幹の安定が必須
3. ロン・ド・ジャンブ・アン・ドゥオール（En Dehors）
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外回し
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前から横、後ろへと脚を回す
4. ロン・ド・ジャンブ・アン・デダン（En Dedans）
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内回し
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後ろから横、前へと脚を回す
ロン・ド・ジャンブのやり方（ア・テールの基本）
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準備
5番ポジションからスタート。背筋を伸ばし、腕はアン・バーまたはアン・ナヴァン。 -
前へ出す
片脚をタンデュで前に伸ばす。 -
円を描く
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前 → 横 → 後ろ → 横 → 前へと円を描く
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アン・ドゥオール（外回し）とアン・デダン（内回し）の両方を練習
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終了
5番ポジションに戻す。
ロン・ド・ジャンブの効果
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股関節の柔軟性向上
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脚のラインの強化
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アン・ドゥオールの維持力向上
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脚をコントロールする力が身につく
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次の動きへのスムーズなつなぎを学べる
上達のためのコツ
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骨盤を安定させる
腰が前後に動いてしまうと、股関節が正しく使えない -
脚を伸ばしきる
膝を緩めず、つま先までしっかり伸ばす -
動きを大きくせずコントロール
最初は小さな円でOK。徐々に大きく滑らかに描けるようにする -
呼吸を止めない
リラックスして、上半身を優雅に保つ
よくある失敗と改善方法
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腰が動いてしまう
→ お腹を引き上げて体幹を安定させる -
脚の円がガタガタになる
→ ゆっくり小さく丁寧に練習する -
つま先が伸びていない
→ 足の甲から指先まで意識する
自宅でできる練習方法
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床で仰向けになり、脚で円を描く動作をする
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ゴムバンドを足にかけ、抵抗をかけてロン・ド・ジャンブを練習
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バーや椅子を持ちながら、腰を安定させて繰り返し練習
まとめ
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ロン・ド・ジャンブ（Rond de Jambe） は「脚で円を描く」動き
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ア・テール（床）、アン・レール（空中）、アン・ドゥオール（外回し）、アン・デダン（内回し）の種類がある
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股関節の柔軟性やアン・ドゥオールを強化する基礎的かつ重要なエクササイズ
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上達には「骨盤の安定」「脚のコントロール」「小さく丁寧な練習」が大切
ロン・ド・ジャンブは一見地味に見えるかもしれませんが、バレエの全ての動きにつながる重要な基礎です。毎日のレッスンで丁寧に取り組むことで、美しいラインと柔らかい動きを習得できます。