バレエのための“肩甲骨”トレーニング:美しいポールドブラと背中の表現力を手に入れる

背中で魅せるバレエダンサーになるための秘訣とは?

「腕がうまく動かない…」
「ポールドブラをしていると肩がすくむ」
「後ろ姿に“軸のブレ”や“疲れ”が出てしまう…」

そんな悩みを抱えるダンサーに共通しているのが、“肩甲骨の使い方の弱さ”です。

バレエでは、ただ腕を動かすのではなく、**背中から動く“しなやかなライン”と“軸を支える力”**が重要。今回は、肩甲骨をしっかり使いこなすための仕組み・意識・トレーニングをご紹介します。


✅ 目次

  1. なぜ肩甲骨が大切?バレエにおける役割とは

  2. 肩がすくむ・腕が疲れる人の共通点

  3. 美しいポールドブラのための肩甲骨の意識

  4. 自宅でできる肩甲骨トレーニング&ストレッチ

  5. レッスン前の肩甲骨ウォームアップ

  6. まとめ:背中で踊るバレエへ


1. なぜ肩甲骨が大切?バレエにおける役割とは

肩甲骨(けんこうこつ)は、腕の動きと背中・体幹をつなぐ“中継ポイント”
その動きが鈍くなると、腕だけで動こうとしてしまい、結果として肩や首に無理な力が入ります。

逆に、肩甲骨が正しく動くことで、

  • ポールドブラが自然に美しく見える

  • バランスやジャンプでの軸が安定する

  • 背中のラインに“しなやかさ”が生まれる

  • 腕の疲れが減り、長時間踊っても疲れにくい

と、見た目も動きも洗練された印象になります。


2. 肩がすくむ・腕が疲れる人の共通点

☑️ 鎖骨〜肩が緊張していて硬い
☑️ 腕だけでポールドブラをしている
☑️ 猫背または反り腰傾向がある
☑️ 肋骨が開いて背中が使えない
☑️ 腹筋が弱く、上半身を支えられていない

→ これらの状態では、肩甲骨が本来の可動域を発揮できず、動きがぎこちなくなります。


3. 美しいポールドブラのための肩甲骨の意識

バレエで言われる「腕を背中から使って」はどういう意味?

🔸ポイントは「肩甲骨を下げ、引き寄せるように使う」こと。

  • 第1ポジション〜第2ポジションに移るとき、肩甲骨の下部が“内側へ寄っていく”感覚

  • 両腕を広げるとき、肩が上がらず、首と肩のスペースが空いているか

  • 手先を動かすのではなく、肩甲骨から“波紋のように”動かしていく意識

→ この意識があるだけで、ポールドブラに奥行き・優雅さ・軸感が生まれます。


4. 自宅でできる肩甲骨トレーニング&ストレッチ

✅ 【1】肩甲骨を目覚めさせる「肩甲骨回し」

  1. 両腕を肩の高さで横に広げる

  2. ゆっくり大きく円を描くように腕を後ろに回す

  3. 肩甲骨が動くのを感じながら、10回ずつ

※ 肘から回すようにすると、より肩甲骨に効きます!


✅ 【2】肩甲骨ストレッチ「壁押し伸ばし」

  1. 壁に向かって両手を肩幅でつき、腕を伸ばす

  2. 背中を真っ直ぐ保ったまま、お尻を後ろに引く

  3. 肩甲骨の間が開き、背中〜腕が心地よく伸びる(30秒)

→ 肩が硬い人にもおすすめのストレッチ!


✅ 【3】背中を鍛える「タオルローイング」

  1. タオルを両手で持ち、腕を前に伸ばす

  2. 息を吐きながら肘を後ろに引き、肩甲骨を寄せる

  3. 息を吸って戻す(10回×2セット)

→ 肩甲骨と背中をつなぐ筋肉(僧帽筋下部・広背筋)を強化できます!


5. レッスン前の肩甲骨ウォームアップ

レッスン前の数分でOK。次のような動きで肩甲骨を起こしておくと、ポールドブラの感覚が格段に変わります。

  • 肩を「後ろ回し×10回」→「肩甲骨寄せキープ5秒×5回」

  • 第1ポジションで肩をリラックス→肩甲骨で支える意識

  • 背中から第2ポジションに腕をスライドさせて広げる練習(目を閉じてやってみると感覚がつかみやすい)


6. まとめ:背中で踊る=プロの第一歩

肩甲骨を使いこなすことで、上半身のコントロール力・表現力・安定感が大きく変わります。

  • ✅ 肩が上がる癖を減らす

  • ✅ 腕の疲れやすさが軽減する

  • ✅ ポールドブラの質が一段とアップする

  • ✅ “背中で魅せる”踊りが身につく

毎日のちょっとした習慣から、**“美しい後ろ姿”と“自由な腕の表現”**を手に入れましょう!


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