バレエのローザンヌ参加者のよくあるQ&Aまとめ

世界の若手バレエダンサーが憧れる登竜門「ローザンヌ国際バレエコンクール(Prix de Lausanne)」。
ここでは、実際に参加を考えている方や、これから挑戦したい方からよく寄せられる質問をまとめ、経験者の声も交えながら解説します。


Q1. ローザンヌ国際バレエコンクールってどんな大会?

ローザンヌ国際バレエコンクールは、1973年にスイス・ローザンヌで始まった、15歳〜18歳を対象とした国際的なバレエコンクールです。
ただの技術競争ではなく、「将来性」「芸術性」「音楽性」など、ダンサーとしての総合的な可能性が評価されます。

優秀者には世界中の名門バレエ学校やカンパニーへの**スカラシップ(奨学金)**が授与され、プロへの第一歩を踏み出すきっかけとなります。


Q2. 出場資格や応募条件は?

  • 年齢:15〜18歳(開催年の1月1日時点)

  • 国籍:問われません

  • トレーニング歴:クラシックバレエを中心に継続していること

  • 応募方法:動画審査(ビデオセレクション)によって選考されます

最近は日本からの応募者も非常に多く、**一次審査の通過率は約20〜30%**程度。映像の完成度や踊りの質だけでなく、個性や表現力が重視されます。


Q3. どんな準備をすればいい?

ローザンヌの準備は、単に「技術を磨く」だけではありません。
実際の参加者たちは、次のような点を意識してトレーニングを進めています。

  • クラシックだけでなくコンテンポラリーも強化

  • 筋力・柔軟・表現力のバランスを意識

  • 模擬オーディションでの練習(特に海外スタイルの審査環境に慣れる)

  • 留学英語の練習(インタビューやワークショップ時の対応)

多くの参加者が半年〜1年前から準備を始めています。
また、YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)など他の国際大会を経て、経験を積んでから挑戦する人も多いです。


Q4. 現地での1週間はどんな流れ?

ローザンヌは単なる「コンクール」ではなく、トレーニング・オーディション・舞台体験を組み合わせた特別なプログラムです。

  1. 月曜〜木曜:クラシック・コンテンポラリーのレッスン、リハーサル

  2. 金曜:セミファイナル

  3. 土曜:ファイナル(本選)、ガラ公演

審査員は毎日のレッスンを通じて、成長や柔軟性、学ぶ姿勢を観察します。
つまり、「最初の印象よりどれだけ伸びたか」も重要な評価ポイントです。


Q5. スカラシップを得るためのポイントは?

審査員が見るのは「完成された踊り」ではなく、「将来性」。
以下のような点が特に重視されます。

  • 音楽に自然に反応しているか

  • 踊りに“感情”や“個性”があるか

  • 体のラインが美しく、使い方が理解できているか

  • レッスンでの態度・吸収力

また、ローザンヌの理念は「教育的な体験の場」。
最終的にスカラシップを得られなくても、多くの参加者が世界中の学校やカンパニーからスカウトされています。


Q6. 実際に参加した人の声

「最初は緊張の連続でした。でも、世界中の同年代ダンサーが本気で踊る姿を見て、自分の中の“踊る意味”が変わりました。」
ー 日本人ファイナリスト(17歳)

「結果よりも、毎日のレッスンで自分が成長していく実感が嬉しかった。」
ー 元参加者(現在ヨーロッパのバレエ学校在籍)

彼らに共通しているのは、「挑戦して良かった」という気持ち。
ローザンヌは、ただのコンクールではなく、人生を変える学びの場として語られています。


Q7. 保護者が知っておくべきこと

  • 現地滞在は10日前後

  • 費用目安:約60〜80万円(渡航費・滞在費・衣装・指導料など含む)

  • 英語でのサポートが必要な場面も多い

最近では、日本のバレエ留学エージェンシー(例:Summer World Ballet Agencyなど)がサポートを行っており、応募から現地同行までトータル支援を受けられるケースもあります。


Q8. 落選してもチャンスはある?

もちろんあります。
ローザンヌのビデオ審査を通過できなくても、他の国際大会(YAGP、ジャクソン、ワルシャワなど)を経て、同等のスカラシップや留学の機会を得ることが可能です。

むしろ多くのプロダンサーが「最初は落選から始まった」と語っています。
挑戦の過程そのものが、あなたの舞台への第一歩です。


まとめ:ローザンヌは“未来への挑戦”

ローザンヌ国際バレエコンクールは、技術力と人間力の両方が問われる舞台です。
そこに挑戦すること自体が、ダンサーとしての自信と誇りを育ててくれます。

「自分にできるだろうか?」と迷う気持ちがあっても大丈夫。
大切なのは、挑戦を通して自分の“踊る意味”を見つけること。
その一歩が、あなたの未来のステージへとつながります。

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