照明の中で輝くために｜バレエ舞台で意識すべき姿勢と視線｜ラリーズスクールオブバレエ天王寺阿倍野校

バレエの舞台で同じ振付を踊っていても、**「輝いて見えるダンサー」と「印象が薄いダンサー」**がはっきり分かれることがあります。
その違いを生む大きな要素が 姿勢（ポスチャー） と 視線（アイフォーカス）。

この記事では、舞台映えを最大化するためのポイントを、初級〜上級まで使える形でまとめました。
「舞台本番が近い」「発表会で存在感を出したい」という方にも役立ちます。

■ なぜ姿勢と視線が“舞台映え”を決めるのか？

舞台では

照明が上から当たる
客席は暗く、客席からは“線”が強調される
顔や胸の向きが印象を左右する

これらの条件によって、姿勢の崩れや視線の迷いがすべて強調されます。

逆に、姿勢が整い、視線が定まるだけでテクニック以上の存在感を出せるのが舞台の特徴です。

■ 舞台で輝くための「正しい姿勢」5つのポイント

① 首を長く保つ（照明で影ができない）

照明は通常、上から当たるため、首が詰まっていると“影”で顔が暗く見えます。
耳の後ろを上に引き上げる意識で、首を長く。

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② 鎖骨を広げて胸を開く

胸が閉じると、照明の反射が弱くなり、体のラインがキレイに見えません。
肩を下げるのではなく、**鎖骨の端を左右に“そっと広げる”**意識。

③ 体幹を“縦”に伸ばす

舞台では遠くから見られるため、縦の伸びが足りないダンサーは小さく見える。

肋骨を締める
お腹を薄くする
仙骨を下に伸ばす

これで「舞台用のまっすぐなライン」が完成します。

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④ 骨盤は“ニュートラル”

骨盤が前傾・後傾すると、照明により腰回りの影が強調され、ラインが粗く見える原因に。
踊っている最中も「恥骨とみぞおちの距離」を一定に保つのがコツ。

⑤ 手足の先まで“エネルギーを流す”

舞台では指先・つま先の方向がとても目立つので、
エネルギーが途中で切れていないかを本番前に必ずチェック。

■ 舞台で存在感が出る「視線」の作り方

① 見たい方向ではなく“見せたい方向”を見る

振付で「右を見る」場合、
ただ右を見るのではなく “右奥の観客”を見る意識にすると舞台で広がりが出ます。

② 頭と視線はセットで動かす

視線だけ動くと「目だけ動く不自然な表情」に。
舞台上では
頭の向き → 目線の方向
の順番で動かすと美しいラインになります。

③ フォーカスポイントを事前に決めておく

例：

アダージオ → 2階席奥を見る
ジャンプ → 手の先の延長線上
回転 → 顎の高さより少し上をスポット

視線が定まると、踊りの印象が一気にプロっぽく。

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■ 本番前の“5秒チェックリスト”

舞台袖でこれだけ確認すればOK！

首（長い？短い？
鎖骨（広がってる？）
肋骨（開いてない？）
視線（お客さんに届いてる？）
指先・つま先（途切れてない？）

■ まとめ｜姿勢と視線で“テクニック以上の輝き”が出る

バレエはテクニックだけでなく、
どう見せるか＝舞台力が大きな差になります。

✨ 正しい姿勢
✨ 明確な視線
✨ ラインの見せ方

この3つを意識するだけで、同じ踊りでも舞台映えが段違いに変わります。

発表会やコンクールで
「もっと存在感を出したい」「照明の中で美しく見えたい」
という方は、ぜひ今日から取り入れてください。

照明の中で輝くために｜バレエ舞台で意識すべき姿勢と視線