■ はじめに
「レッスン前にストレッチしてるけど、これで合ってるのかな?」
「いきなりレッスンを始めると、体が思うように動かない…」
そんな悩みを持つ方のために、今回はバレエのレッスン前に行うべきウォーミングアップについて解説します。
正しいウォームアップはケガの予防だけでなく、美しい動きを引き出すカギにもなります!
■ ウォームアップの目的とは?
バレエの動きはしなやかさと筋力を同時に必要とします。そのため、体をいきなり動かすのではなく、準備が重要です。
ウォームアップで得られる主な効果
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筋肉の柔軟性を高める
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血流を促進し、体温を上げる
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神経と筋肉の連携を整える
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ケガのリスクを減らす
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精神的にレッスンモードに切り替えられる
■ レッスン前におすすめのウォーミングアップ5選
① 軽い有酸素運動(2〜3分)
軽いジョギングやその場足踏みなどで心拍数を上げ、体を温めます。冬場は特に念入りに。
② ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)
静止せず、動きながら行うストレッチで、筋肉を安全に伸ばします。
おすすめメニュー:
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レッグスウィング(前後・左右に足を振る)
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アームサークル(腕を大きく回す)
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体側ストレッチ(体を左右に倒す)
③ 股関節まわりの動きを柔らかく
バレエで最も重要な**ターンアウト(外旋)**に関わる股関節の可動域を広げましょう。
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フロッグポーズ
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内ももストレッチ
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ヒップオープナー系のヨガポーズ(例:ハッピーベイビーポーズ)
④ プリエ&デミポワント(軽めのバーなし)
軽くプリエをしながら足裏の動きを意識。足裏のウォームアップは、バレエ特有の細やかな動きを助けます。
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1番ポジションでプリエ→ルルヴェ
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足指をしっかり床につける感覚を確認
⑤ 呼吸とコアの意識
バレエは呼吸のタイミングがとても大切。腹式呼吸と軽い体幹トレで身体の軸を目覚めさせます。
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仰向けで腹式呼吸(3秒吸って6秒吐く)
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体幹を感じながらブリッジやヒップリフトなどの動き
■ ウォームアップの注意点
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痛みを感じるほどのストレッチはNG
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10〜15分で完結できる内容にする
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ゆっくり呼吸しながら行う
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自分の体の状態に合わせて調整
ウォームアップは**「やらなきゃいけない」ではなく、「自分の体と向き合う時間」**と捉えるとより効果的です。
■ まとめ|美しい動きは準備から生まれる
どんなに素晴らしいレッスンでも、準備不足ではパフォーマンスが半減してしまいます。
正しいウォームアップは、体を目覚めさせ、心を落ち着かせ、自分自身をレッスンに集中させるための大切な時間。
毎回のレッスン前に、ほんの10分でもいいので、自分のルーティンとして取り入れてみてください。
続けることで、動きのキレや柔らかさに違いが出てくるはずです。