外反母趾にならないために:バレエダンサーが今からできる予防習慣

美しい足元を保ち、将来のパフォーマンスを守るために

バレエダンサーにとって「足」は最大の武器。
しかし、美しいラインを追求するがゆえに足指や関節に負担がかかりやすく、特に多いのが**外反母趾(がいはんぼし)**の悩みです。

「親指の付け根が痛い…」
「足の形が変わってきた気がする」
「ポワントに乗りにくくなった」

こうした声は、決してプロだけのものではありません。小中学生の段階から、予兆は始まっています。

今回は、外反母趾にならないために、今日からできる習慣や対策を徹底解説します。


🔍 目次

  1. 外反母趾とは?|バレエにおけるリスクと影響

  2. 外反母趾チェック|あなたの足は大丈夫?

  3. 外反母趾を防ぐ4つの習慣

  4. おすすめトレーニング&ケアグッズ紹介

  5. 保護者・指導者ができるサポートとは?

  6. まとめ:足の形は未来の踊りに直結する


1. 外反母趾とは?

▽ 簡単に言うと…

親指の付け根(第一中足骨)が内側に出っ張り、親指が外側に曲がってしまう状態です。
進行すると…

  • ポワントやバレエシューズに当たって痛い

  • 甲が出にくくなる

  • 真っ直ぐ立てなくなる

  • 指の変形による姿勢や軸の崩れが起きる


2. 外反母趾チェック|あなたの足は大丈夫?

鏡やスマホの写真で次の項目を確認してみましょう:

✅ 親指が人差し指の方に傾いていないか?
✅ 付け根が赤くなったり、靴に当たって痛む箇所があるか?
✅ 小指側に重心を逃して立つクセがあるか?
✅ つま先が外を向きすぎていないか?(過剰ターンアウト)
✅ 家族に外反母趾の人がいる(遺伝的要因)

1つでも当てはまる人は、予防の習慣を始めましょう!


3. 外反母趾を防ぐ4つの習慣

🦶 ① 足指の独立運動

足指の筋力低下は、外反母趾の第一原因です。
以下のような簡単なエクササイズを毎日3分から始めてみましょう。

  • 足指でグーチョキパーをする

  • タオルを指でたぐり寄せる「タオルギャザー」

  • 親指だけ上げる/他の指だけ上げる

👣 ② 正しい重心&立ち方を意識

外反母趾の人は無意識に「小指側」に重心を逃がしています。
ルルヴェやピルエットでも、母趾球の真上に立つ感覚を常に確認!

✅ 「かかと・母趾球・小趾球」の3点で均等に立つ
✅ 内くるぶしを引き上げ、足のアーチを保つ
✅ 甲を出す時も親指を“引き込む意識”を忘れない

🩰 ③ トゥシューズ・バレエシューズの選び方に注意

  • 親指が“押しつぶされない”幅を選ぶ(ぴったりすぎ注意)

  • 履いた時に親指がまっすぐ伸びる状態が理想

  • きつくリボンを結びすぎない(血行が悪くなる)

  • ポワントの中にシリコンパッドやスペーサーを入れて親指をサポートする

🧘‍♀️ ④ 柔軟&リカバリーの習慣を持つ

足の筋肉・関節の柔軟性が保たれていれば、外反母趾になりにくいです。

  • 就寝前に足首・足指・足裏をストレッチ

  • お風呂上がりに足指を1本ずつ回す/広げる

  • 「足指セパレーター」で寝るときにケアするのも◎


4. おすすめトレーニング&ケアグッズ

アイテム 効果
タオル 足指のトレーニング(ギャザー用)
セパレーター 指の間を広げ、変形予防
足指ストレッチゴム 足指独立&強化
インソール(足底アーチ補正) シューズ内でアーチを守る
青竹踏み/足つぼローラー 血行促進・足裏の緊張をほぐす

5. 保護者・指導者ができるサポートとは?

特に成長期のダンサーにとって、周囲のサポートが重要です。

  • 子どもが足の痛みを言い出す前に、シューズサイズを定期的に確認

  • ポワントを始める前に、足首・足裏・体幹の準備トレーニングを一緒に習慣化

  • 外反母趾の早期発見のため、週1で足の写真を撮って記録するのもおすすめです。


6. まとめ:足の形は未来の踊りに直結する

外反母趾は、見た目の問題だけでなく、バレエの質そのものに大きな影響を与えます。

ポワントで美しく立つためにも、将来も好きなだけ踊り続けるためにも…
“今から始める予防習慣”が何より大切です。


📌 今日から始める!外反母趾予防の3ステップ

  1. 足指の独立運動(毎日3分)

  2. 正しい重心・立ち方の意識(レッスン中)

  3. シューズ&セルフケアの見直し(練習後)

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