プリエで決まる!ピルエット前の正しい準備とは?

回転力と安定感は“最初の一歩”で決まる

ピルエットで「回れない」「ブレる」「軸がズレる」と悩む方へ──
その原因、実は“回る前のプリエ”にあるかもしれません。

ピルエットの成功は、ジャンプと同じく「どれだけ良い準備ができているか」にかかっています。
この記事では、ピルエットの直前に行うプリエに注目し、その正しいフォーム、意識すべきポイント、よくあるNG例、そして効果的な練習法まで詳しく解説します。


🔍 目次

  1. なぜプリエが重要なのか?

  2. ピルエット前の理想的なプリエとは

  3. よくあるNG例とその修正方法

  4. プリエから“軸を育てる”感覚とは

  5. おすすめのトレーニング&意識練習

  6. まとめ:ピルエットは「回る」よりも「準備」で決まる


1. なぜプリエが重要なのか?

プリエは「ピルエットの準備動作」であり、

  • 地面からの反発力(push)を得る

  • 軸に入る流れをつくる

  • 下半身→体幹→上半身へのエネルギー移動
    のすべてのスタート地点です。

もしこのプリエが浅かったり、ずれていたりすれば、
その後の“軸に乗る感覚”や“体の引き上げ”に支障が出てしまいます。

良いプリエができれば、半分以上成功していると言われるほど、重要なプロセスです。


2. ピルエット前の理想的なプリエとは

理想的なプリエには、次の3つのポイントが揃っている必要があります:

✔ 深さ

  • 自分の可動域の中でしっかり沈む

  • ただ深く曲げるのではなく、“下に伸びる”感覚を持つ

✔ 方向

  • 膝がつま先の方向と一致していること

  • お尻が後ろに出ない(骨盤が立っている)

✔ 準備の“間”

  • プリエ→上がる→回転の一連の流れがなめらか

  • “溜めすぎない”“焦らない”バランス感覚


3. よくあるNG例とその修正方法

NG例 問題点 修正のヒント
プリエが浅い 推進力不足 一度深めのプリエで“沈む感覚”を体に覚えさせる
骨盤が前傾/後傾 軸に入れない おへそを引き上げて、腰を立てる意識を持つ
プリエからすぐ回る 助走のように回る プリエ→引き上げ→回転の流れを丁寧に

4. プリエから“軸を育てる”感覚とは

「プリエ=助走」と考えると、力任せに回ろうとしてしまいがちです。
本来のプリエの目的は「軸に入る準備とエネルギーのチャージ」。

✔ 深く沈んだプリエ → 地面を押す力 → 引き上げ → 回転の流れ
この上昇のエネルギーが、ピルエットを軽く美しく見せてくれるのです。

また、プリエで体幹の力を逃がさずにキープできていると、回転中も軸が安定します。


5. おすすめのトレーニング&意識練習

🟣 スロープリエ+ポーズ

1番または5番ポジションで、ゆっくりプリエ→ドゥミ→ポーズで止まる
→ プリエ中の重心移動・軸確認の練習に効果的

🟣 フロアでのプリエ分解練習(バーレス)

鏡の前でプリエ→立ち上がる→ピルエット“直前”の形まで確認
→ 準備から体幹のつながりを習慣づける

🟣 呼吸とともにプリエする

→ 吸って沈み、吐きながら立ち上がる流れ
→ 無駄な力みを減らし、リズムの一貫性を作る


6. まとめ:ピルエットは「回る」よりも「準備」で決まる

ピルエットは、「プリエ→引き上げ→回転→着地」の連続動作です。
この最初の“プリエ”がブレていると、どんなに回転技術があっても軸が取れません。

✅ 正しいプリエを習得すれば、
 - ブレない回転
 - 軽やかな1回転・2回転
 - 美しいフィニッシュ
が手に入ります。

今日のレッスンから、“回る前の1秒”に意識を向けてみてください。

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