~現役ダンサー&ママが教える、ピンの使い方と時短テクニック~
バレエの発表会やコンクール、リハーサルなど、**シニヨン(お団子ヘア)**は舞台に立つダンサーの必須スタイルです。
美しく整ったヘアスタイルは、舞台映えするだけでなく、集中力や自信にもつながります。
しかし、「どうしても緩んでくる」「ピンが落ちてくる」「左右非対称になる」など、シニヨンにまつわる悩みは尽きませんよね。
今回は、プロの現役ダンサーや経験豊富なバレエママたちが実践している、崩れない&時短のシニヨン作りのコツと裏ワザを、わかりやすくご紹介します。
1. 準備するものチェックリスト
完璧なシニヨンを作るためには、まず正しい道具選びが大切です。
✨ 基本アイテム
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目の細かいコーム(クシ)
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ヘアゴム(太すぎないもの)
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Uピン(シニヨン専用)
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アメピン(太めでしっかり留まるもの)
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ヘアネット(シニヨン用・色は髪色に合わせて)
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ヘアスプレー(速乾&ハードタイプがおすすめ)
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整髪料(ジェルまたはワックス、髪質に応じて)
2. 基本のシニヨンの作り方(写真なしでもOKな詳細解説)
✅ ステップ1:髪をブラッシングし、整髪料をなじませる
髪のもつれをほどき、表面がなめらかになるようにブラッシング。
ジェルやワックスを全体に薄くなじませることで、まとまりやすくなります。
✅ ステップ2:低めの位置でポニーテールを作る
シニヨンは首のつけ根〜耳の高さあたりで結ぶのが基本。
高すぎるとバランスが崩れやすく、低すぎると舞台で見えにくくなります。
✅ ステップ3:髪をねじって巻きつけ、シニヨンを作る
ポニーテール部分を1本のロープのようにねじり、時計回り(または反時計回り)に巻き付けてシニヨンの形に。
✅ ステップ4:Uピンでシニヨンを固定
シニヨンの内側に向かって押し込むようにUピンを留めます。
「ピンの先を外から内へ → 地肌近くの髪に引っかけて → 巻き込む」イメージです。
✅ ステップ5:ヘアネットをかぶせてさらに固定
シニヨン全体にヘアネットをかぶせてピンで固定することで、髪のほつれを防ぎ、仕上がりもきれいに。
✅ ステップ6:表面の毛をアメピン&スプレーで整える
耳横・襟足・前髪の産毛など、細かい毛はワックス+アメピンで処理。
最後にスプレーで全体をコーティングして完成!
3. 舞台でも崩れない!裏ワザ5選
🎯 裏ワザ①:髪の毛に「逆毛」を立てて滑り止め
髪がサラサラすぎる人は、ポニーテール部分に軽く逆毛を立ててから巻くと崩れにくくなります。
🎯 裏ワザ②:ピンの滑り止めにスプレー活用
ピンにあらかじめハードスプレーをかけてから使うと、ズレ落ちを防止できます。
🎯 裏ワザ③:ヘアゴムを2本重ねて強度アップ
結びが緩みやすい子には、ヘアゴムを2本重ねてしっかり固定するのがおすすめ。
🎯 裏ワザ④:毛量が多い子には「ドーナツ型クッション」も活用
髪のボリュームがありすぎる場合、**中に入れるクッション(シニヨンベース)**を使うとコンパクトにまとまります。
🎯 裏ワザ⑤:朝セット → 本番までキープするには?
汗や動きでも崩れにくくするには、前日にシャンプーしない・夜にブローしすぎないのもポイント。少し“自然な油分”が残っていた方がまとめやすいです。
4. 子どもでも自分でできる?練習法とサポートのコツ
✏ 小学生〜中学生なら、自分でできるよう練習を!
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手鏡を使って自分でシニヨンを作る練習をしましょう。
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最初は親と一緒に確認しながら、少しずつステップを自立化するのが◎。
✏ 手が届きにくい部分は大人がサポート
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特に襟足のピン留めは難しいので、後ろだけ手伝うだけでも本番は安心。
5. まとめ:シニヨンは「技術と愛情」で作られる舞台準備の一部
完璧なシニヨンは、一朝一夕にはできません。でも、練習と正しい知識があれば、誰でも美しく崩れにくいお団子を作れるようになります。
舞台に立つダンサーの集中力と自信は、足元だけでなくヘアセットからも育ちます。
「見えない努力」が、踊りの完成度をぐっと引き上げてくれるのです。