バレエの練習で「連続ターン」ができるようになってきたら、次は実際のバリエーションの中でターンを成功させることが大きな課題になります。
レッスンではうまくいくのに、
✔︎ 舞台に立つと急にバランスを崩す
✔︎ 動きが前後に続くとターンだけ失敗する
✔︎ 踊りの流れの中でうまくタイミングが取れない
という声はとても多いんです。
今回は、バリエーションの中でターンを安定させるための「つなぎ方」と「考え方」を、5つのポイントに分けてご紹介します!
1. 【直前の動きがカギ】ターン前の“助走”を整える
バリエーションの中では、ターンの前にさまざまな動きがあります。
その直前の動きがターンの成功に大きく関わるのです。
例:
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アラベスク → パッセターン
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シャッセ → ピルエット
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グリッサード → アントルラッセ
ポイント
✅ 直前のポジションで体を整える
✅ 余計な力を入れない
✅ 次のターンのためにスペースを作る
💡「直前の動きに集中しすぎず、“次に向けて”整える」意識が大切です!
2. 【音楽を味方に】カウントで体の準備を!
バリエーションでは、音楽のリズムと一体になることがとても重要です。
✔︎ 回るタイミングが毎回ずれる
✔︎ 音の速さに気持ちが急いてしまう
という問題を防ぐには、「カウント」で体をコントロールしましょう。
具体的には…
✅ ターンの“前拍”でしっかりプリエ
✅ 1回転ごとに頭の中で「1、2、3」と数える
✅ 音楽のアクセントと動きを合わせる
💡テンポに惑わされず、自分の“呼吸のテンポ”で動くことが、安定したターンにつながります。
3. 【軸の意識を保ち続ける】他の動きに惑わされない
バリエーションの中では、次々と振付が変化します。
✔︎ 手を大きく動かす
✔︎ 表情をつける
✔︎ 移動しながらターンする
…など、情報量が一気に増える中でも、“体幹と軸”の意識を手放してはいけません。
体の中で意識すること
✅ お腹と背中を引き上げ続ける
✅ 視線はしっかりスポットに集中
✅ 呼吸を止めない
💡「気を散らさない軸づくり」は、日々のバーでの意識の積み重ねから!
4. 【視線と顔の演技】ターンを“見せる”意識を持つ
舞台上では、技術だけでなく見せ方も大事。
ターンの瞬間、顔や視線が泳いでいると、自信がないように見えてしまいます。
✔︎ どの方向に向かってターンをするか?
✔︎ 観客にどんな印象を与えるか?
を考えて、視線や首の動きも計算してみましょう。
プロのように見せるポイント
✅ スポットを終えたあと、首の切り返しに“余韻”を持たせる
✅ 回転後の視線で「フィニッシュ」の意志を見せる
✅ 顔が上がっていることでバランスも取りやすくなる
5. 【練習環境を本番に近づける】緊張に強くなる準備
バリエーションでターンを成功させるには、“いつもの練習ではない”状況にも慣れておく必要があります。
オススメの練習方法
✅ 人に見られている状態で練習する
✅ スタジオの位置を変えて踊ってみる
✅ 少し狭い/広いスペースでも踊ってみる
✅ 動画を撮って自分を客観的に見る
💡「練習の中に“ちょっとした違和感”を加える」ことで、本番に強い踊りが育ちます。
まとめ|バリエーションでは「動きの流れ×技術の応用力」がカギ
バリエーションの中でターンを成功させるには:
✔︎ 直前の動きを整える
✔︎ 音楽のカウントを活用する
✔︎ 軸と体幹をキープする
✔︎ 視線や演技で魅せる
✔︎ 練習環境を本番に近づける
これらを意識して練習すれば、技術力も表現力も確実にアップします。
連続ターンが決まったうえで、それが**“踊りの一部”として自然に見えるように**なることが、バリエーションにおける次のステージです✨