■ はじめに
「バレエを習っているけれど、動きが固いと言われる」
「力みすぎてすぐに疲れてしまう」
そんな悩みを持つ方はいませんか?
もしかすると、その原因は呼吸法にあるかもしれません。
バレエは筋力や柔軟性だけでなく、「呼吸」がとても大切な芸術です。
今回は、バレエにおける呼吸の重要性と、初心者でもすぐに取り入れられるコツをご紹介します!
■ バレエにおける呼吸の役割
◎ 1. 美しい流れを作る
呼吸がうまく使えると、動きがなめらかになります。
たとえばアームス(腕の動き)も、ただ上げ下げするだけではなく、呼吸とともに動かすことで、より自然で美しいラインが生まれます。
◎ 2. 筋肉の緊張を防ぐ
呼吸を止めると、体が緊張してしまい、動きが固くなります。
逆に、呼吸を意識するだけで体全体がリラックスし、柔らかく大きな動きができるようになります。
◎ 3. エネルギーを効率よく使う
呼吸を正しく行うと、体内の酸素循環が良くなり、疲れにくくなります。
長時間のレッスンやリハーサルでも、最後までエネルギッシュに踊りきれるようになります!
■ バレエ初心者におすすめの呼吸法トレーニング
◎ ウォームアップ前に:深呼吸エクササイズ(3分)
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楽な姿勢で立つか座る。
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鼻からゆっくり息を吸う(4秒間)。
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口をすぼめて細く長く息を吐く(8秒間)。
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これを5セット繰り返す。
→ 胸を広げる意識を持ちながら行うと、アームスや上半身のコントロールも良くなります!
◎ バーレッスン中:動きに合わせた呼吸を意識
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プリエ(膝を曲げる動き):曲げるときに息を吸い、伸びるときに吐く。
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タンジュ(足を伸ばす動き):足を出すときに息を吐き、戻すときに自然に吸う。
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バットマン(脚を高く上げる動き):上げる瞬間に息を吐き、リラックスしながら戻す。
→ 常に「呼吸と動きをセット」にする意識を持つと、動きに無駄な力が入りません。
◎ センター練習中:フレーズごとに呼吸を調整
バレエのセンターレッスン(バーを離れた練習)では、音楽のフレーズと呼吸をリンクさせることが大切です。
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複数の動きが続くときは、1フレーズで吸い、次のフレーズで吐くイメージ。
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ジャンプの前は、軽く息を吸い、跳ぶ瞬間に吐き出して力を解放!
→ 呼吸で「動きの区切り」を作れると、踊りに自然な抑揚が生まれます。
■ よくある呼吸のミスと改善ポイント
よくあるミス | 改善ポイント |
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動きに集中しすぎて呼吸を忘れる | まずは「呼吸をする」ことを最優先に |
息を止めながら力んでしまう | 吐くことを意識してリラックス |
速く浅い呼吸になっている | ゆっくり深く吸う、細く長く吐く練習 |
■ 毎日できる!呼吸を意識したプチ練習メニュー
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ストレッチ中に呼吸を合わせる
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お風呂上がりに深呼吸を5セット
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軽いウォーキング中に、呼吸のリズムを感じる
小さなことから始めれば、レッスン中でも自然に呼吸が意識できるようになりますよ!
■ おわりに
バレエの上達において、「呼吸」は意外と見落とされがちなポイントです。
でも、呼吸を意識するだけで、体の使い方が変わり、踊りが変わり、印象まで変わります。
まずはレッスン中に、「今、呼吸できているかな?」と自分に問いかけることから始めてみましょう。
あなたのバレエがさらに自然で美しくなることを応援しています!