■ 技術と音楽性、両方があってこそ「美しい踊り」
バレエを学んでいると、しばしば「カウント通りに動いて」とか「音楽を聞いて!」と言われることがありますよね。でも、それってどういう意味?リズムに合わせるだけじゃダメなの?
実は、音楽を“感じて”踊ることができるようになると、踊りの表現力が一気に高まるのです。この記事では、音楽性を磨くための考え方や練習方法をご紹介します。
■ 音楽を「聞く」から「感じる」へ
1. 拍に合わせる vs 音楽をなぞる
「1・2・3・4……」とカウントを取りながら踊ることは、バレエの基本ですが、
それだけでは**“機械的な動き”**になってしまいがちです。
それに対して、**音の“強弱”、“流れ”、“ニュアンス”**を感じ取って動くことで、踊りに感情や奥行きが加わります。
2. クラシック音楽の“呼吸”を知ろう
バレエ音楽は、ポップスやEDMとは違って、テンポが緩やかに変化したり、間(ま)があったりします。
その「呼吸」を感じられるようになると、踊りが自然で表現豊かになります。
たとえば:
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**アダージオ(ゆっくりのパート)**では、音の伸びに合わせて動きを“ためる”
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**アレグロ(速いパート)**では、音に乗って“軽快さ”を意識する
■ 音楽性を磨くための練習方法
✔️ ① リズムに合わせて歩いてみる
自宅やスタジオで音楽をかけて、リズムに合わせて“ただ歩く”練習をしてみましょう。
普段の動きに音を合わせるだけで、音楽との一体感が身につきます。
✔️ ② 同じコンビネーションを“違う音楽”でやってみる
テンポや雰囲気が異なる音楽で同じステップを踊ると、動きの表情が変わることに気づけます。
音楽が変わると「こう踊りたくなる」という感覚が自然と育ちます。
✔️ ③ 手拍子や足踏みでリズムトレーニング
難しいステップの前に、手拍子や足踏みでリズムを身体に覚えさせておくと、動きがスムーズに。
特に子どもや初心者におすすめの方法です。
■ 音楽を身体で感じられるようになるには?
最初は「リズムについていくだけで精一杯」という方も多いと思います。
でも大丈夫。何度も音楽を聞き込み、身体を使って動きを重ねることで自然と“音を感じる力”は育っていきます。
【コツ】
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練習の前に、使う曲をじっくり聞いてみる(1回ではなく何度も)
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メロディーに合わせて“空で”踊る(イメージトレーニング)
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レッスン後に「今日の音楽はどんな感じだったか」を振り返ってみる
■ 音楽性が踊りに与える3つの効果
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踊りが自然でしなやかに見える
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観ている人の心に届きやすくなる
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自分自身が音楽にのって踊ることが楽しくなる
テクニックだけで踊るバレエは「正しいけど、どこか味気ない」ものになりがち。
でも、音楽を感じながら踊ることで、あなたの踊りはもっと魅力的になります✨
🎀 まとめ:バレエは“音”と“心”のシンクロ
バレエは視覚の芸術であると同時に、聴覚と感情の芸術でもあります。
音楽を感じ、そのエネルギーを体で表現することは、踊り手としての大きな成長に繋がります。
今日から、ぜひ“音楽を味方につける踊り方”を意識してみてください♪