アレグロの魅力とは?速い動きの中で美しさを保つポイント

バレエのレッスンに慣れてくると登場する「アレグロ(Allegro)」。
この言葉はイタリア語で「陽気な、速いテンポの」という意味があり、バレエでは主に速いテンポのジャンプや動きを指します。

「速すぎてついていけない…」「形が崩れてしまう…」と感じる方も多いかもしれませんが、実はアレグロこそがバレエの楽しさとダイナミックさを味わえるパートでもあるのです!

今回は、アレグロの種類や上達のポイント、美しく踊るためのトレーニング法などを解説していきます。


■ アレグロとは?

アレグロとは、テンポの速いステップを組み合わせた振付のこと。
「小さなジャンプ」を中心とする**プティ・アレグロ(Petit Allegro)と、
「大きなジャンプ」中心の
グラン・アレグロ(Grand Allegro)**に分けられます。

◎ プティ・アレグロの例:

  • シャンジュマン

  • アッサンブレ

  • ジュテ・パ・ド・シャ

  • ガーランドなど

◎ グラン・アレグロの例:

  • グラン・ジュテ

  • ソデ・シャ

  • アントルラッセ など


■ アレグロの魅力とは?

アレグロの醍醐味は、スピードの中でいかに正確に、美しく動けるかという点にあります。

  • 軽やかで弾むようなステップ

  • 流れるように繋がる動き

  • 音楽との一体感

  • パフォーマンスに華やかさを加える存在

リズム感や瞬発力、そして集中力も鍛えられるので、全身を使って音楽と“遊ぶ”ような感覚が味わえます。


■ アレグロを美しく見せる3つのポイント

音楽を感じて動く

速いテンポに追われると、つい焦ってしまいますが、音楽に乗って「流れ」で動くことが大切です。
正確なタイミングとリズム感が、動きの美しさを生み出します。


軸と重心を安定させる

アレグロは足さばきだけでなく、体幹と軸の安定が命。
ぶれない上体を保ちながら、下半身はリズミカルに動かしましょう。


小さく跳ぶよりも“速く・低く・正確に”

特にプティ・アレグロでは、無理に高く跳ぶ必要はありません。
大切なのは、足音を出さずに、速く・正確にジャンプし、着地も静かに決めることです。


■ 自宅でできるアレグロ向けトレーニング

🏃‍♀️ 1. リズムジャンプ

  • その場で左右交互に軽くジャンプ(8カウント×4セット)

  • 膝を柔らかく使い、足裏全体で着地

🧘‍♂️ 2. バランストレーニング

  • パッセでのバランスキープ(30秒)

  • 足の裏と体幹を意識しながら、重心を真ん中に

💪 3. カーフレイズ(ふくらはぎ強化)

  • つま先立ち → 戻る(20回×2セット)

  • ふくらはぎと足首を鍛えることで、ジャンプの反発力がUP!


■ レッスン中のちょっとしたコツ

  • 最初の一歩でテンポを掴む:1歩目が曖昧だと後が崩れます

  • 目線は遠く、上体は上へ引き上げる:視線が下がると動きが沈みます

  • “一つ前の動き”を忘れず次に繋げる:流れるようなステップが美しさを生みます


■ アレグロに苦手意識がある方へ

「速い動きは苦手…」という方も、最初はゆっくりしたテンポで練習し、少しずつスピードを上げていくのがオススメです。
できる動きからで大丈夫。回数を重ねれば、きっと自信につながります!


まとめ|アレグロは“音に乗る楽しさ”を教えてくれる

アレグロは難しさもある分、踊る楽しさ・観る楽しさがぎゅっと詰まったパート
リズムに乗って軽やかにステップを踏むその姿は、バレエの世界観を一気に広げてくれます。

初心者の方も、焦らず一つひとつの動きを丁寧に学びながら、ぜひアレグロの世界にチャレンジしてみてくださいね。

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