はじめに
「バレエのレッスンで先生が言っている言葉がわからない…」
「フランス語のような単語が多くて、最初は戸惑った」
これはバレエ初心者が感じがちなことの一つ。
実は、バレエの用語はほとんどがフランス語なんです。
しかし、基本的な単語を知っておくだけで、レッスンの理解度や踊りの精度がぐっと上がります。
今回は、バレエ初心者が最初に覚えておくと役立つ用語10個を厳選して、意味や動き、覚え方のコツまでやさしく解説します!
1. プリエ(plié)|“曲げる”の基本動作
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意味:フランス語で「折りたたむ・曲げる」
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解説:膝を曲げて沈み込む動作で、全ての動きの基礎。
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ポイント:かかとは床につけたまま。動きの始まりと終わりに使われます。
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覚え方:「プリエ=プリっと沈む」と覚える人も!
2. ルルヴェ(relevé)|つま先で立ち上がる
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意味:持ち上げる、上げる
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解説:かかとを持ち上げて、足の親指の付け根で立つ動作。
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ポイント:お腹を引き上げて、真上にスッと立つように意識しましょう。
3. タンデュ(tendu)|足を伸ばす美しいライン
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意味:張る、伸ばす
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解説:足を前・横・後ろに伸ばして、つま先で床をなぞるように動かす
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覚え方:つま先で「たん・たん」と床を描くイメージで。
4. ジュテ(jeté)|ジャンプで“投げる”動作
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意味:投げる
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解説:足を素早く動かしながら片足で跳ぶジャンプ
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初心者は小さな動きから練習しましょう。
5. パッセ(passé)|足を通過させる
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意味:通過する
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解説:片足をもう一方の脚の膝あたりに通すように持ち上げる
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ポイント:ターンの途中やバランスのトレーニングに多用されます
6. アラベスク(arabesque)|片足を後ろに伸ばしてバランス
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意味:アラビア風(装飾的)
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解説:立っている片足に体重をのせ、もう片足を後ろに伸ばすポーズ
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美しく見えるように、背筋をしっかり伸ばすのがポイント
7. バットマン(battement)|脚を打つように動かす
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意味:打つ
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解説:片脚を振り上げたり振り下ろしたりする動作
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小さい動き(バットマン・タンデュ)から、大きな蹴り上げ(グラン・バットマン)へ発展
8. ポールドブラ(port de bras)|腕の動き
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意味:腕の運び
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解説:バレエの腕の動き全般を指し、流れるような腕使いが特徴
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ポイント:腕だけでなく、首や視線の動きもセットで行う
9. エシャッペ(échappé)|“逃げる”ジャンプ
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意味:逃げる、開く
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解説:足を閉じた状態から、ジャンプして足を開き、また閉じる動き
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シンプルだけどテンポが大切!
10. アンオー(en haut)・アンバ(en bas)・アラセゴン(à la seconde)
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意味:
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アンオー:上で
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アンバ:下で
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アラセゴン:横で
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解説:腕の位置や足の方向を指定する用語
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レッスンでよく聞くので、早めに覚えておきたいフレーズ!
用語を覚えると、レッスンがもっと楽しくなる!
先生が「プリエからタンデュしてルルヴェ!」と言っても、用語の意味がわかっていれば、自然に体が反応するようになります。
バレエは言語(フランス語)と身体表現の融合ともいえる芸術です。
用語をただ「覚える」のではなく、意味や語感をイメージでつかむことが上達の近道になります。
おすすめの覚え方3選
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ノートに書いて、イラストで残す
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レッスン中に聞いた単語をその日のうちに調べる
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先生や友人に意味を聞いて、その場で動いてみる
まとめ
今回紹介した10のバレエ用語は、どれもレッスンで必ず使う超基本ばかり。
初心者のうちに覚えておくと、動きの理解が深まり、上達も早くなります。
「フランス語って難しそう…」と思わず、美しい響きとともにバレエの世界観を味わうチャンスととらえてみてください。