はじめに|バレエは「習いごとの王様」?
バレエというと、「きれい」「敷居が高い」「姿勢が良くなる」といったイメージを持つ方が多いでしょう。
でも、実はバレエは単なるダンスの習いごとを超えた、人間力を育てる教育でもあります。
今回は、これまでに多くの子どもたちを指導してきた経験をもとに、「子どもがバレエを習うことで得られる7つの大きなメリット」を、身体面・精神面・社会面から紹介していきます。
1. 姿勢と柔軟性が自然と身につく
現代の子どもは、スマホやタブレット、ゲームなどの影響で姿勢が悪くなりがちです。
バレエでは基本の立ち方や動きが「美しい姿勢」を前提に構成されているため、レッスンを続けているうちに自然と背筋が伸び、立ち姿が変わっていきます。
また、バレエのレッスンには柔軟体操が必ず含まれているので、ケガをしにくい体づくりにもつながります。
2. 集中力と継続力が身につく
バレエは、音楽に合わせて細かい動きを正確に行うことが求められます。
たとえば、手の角度や指の位置、顔の向きまで指導されるので、**「細部まで集中する力」**が自然と鍛えられます。
そして、技術がすぐに身につくわけではないバレエだからこそ、**「コツコツ継続する力」**も育まれます。
3. 礼儀とマナーが学べる
バレエは西洋の芸術でありながら、日本の茶道のように形式や所作に対する礼儀が大切にされています。
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レッスン前後のあいさつ
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教師や仲間へのリスペクト
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靴の揃え方や持ち物の扱い
こうした日常的なマナーが、子どもたちに自然と身についていきます。
4. 表現力と自己肯定感が育つ
子どもたちは、バレエを通して「自分の感情や世界観を身体で表現する」経験を積みます。
これは単なる身体運動ではなく、「内面を言葉以外で伝える力」=非言語的な表現力を高めることにつながります。
さらに、発表会などの舞台で拍手をもらう経験は、子どもたちの自己肯定感を大きく高める要因になります。
5. 社会性・協調性が育つ
バレエは基本的に「集団の中で動く」芸術です。
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前後左右の人との距離を保つ
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音を聴いてタイミングを合わせる
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クラスメートと一緒に作品を作る
こうした経験の中で、他者との関わり方やチームでの行動を自然に学びます。これは学校や社会生活にも大きな影響を与えます。
6. 目標に向かって努力する習慣がつく
バレエには小さな目標がたくさんあります。
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今日はつま先をもっと伸ばす
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来月は新しい振り付けを覚える
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発表会までにターンを成功させる
このように、段階的な目標を立て、それに向かって努力する習慣が自然と身につくのです。
7. 他では得がたい「舞台経験」が得られる
発表会という「人前に立つ経験」は、バレエならではのものです。
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大勢の観客の前で堂々と踊る
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緊張やプレッシャーに向き合う
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舞台裏の仲間との絆が深まる
これらの経験は、**将来どんな分野でも役に立つ「度胸」と「達成感」**につながります。
よくある質問(FAQ)
Q. バレエは厳しいイメージがあるのですが、大丈夫?
A. まずは体験レッスンで雰囲気を見てみましょう。
Q. 他の習い事と併用できますか?
A. もちろん可能です。バレエは柔軟性や体幹、集中力が必要なので、ピアノ、英語、スポーツなど他の習いごととの相乗効果も期待できます。
Q. 男の子でも習っていいの?
A. もちろんです!近年では、バレエ男子も増加中。バレエは全身運動の一つで、男の子にとっても非常に有意義な習いごとです。
まとめ|バレエは「全人格教育」の一つ
バレエは、単なるダンスの習いごとではありません。
姿勢や体力はもちろん、**礼儀、集中力、表現力、社会性、自己肯定感まで育ててくれる、まさに「心と体の教育」**です。
「何か習い事を始めさせたいけれど、どれがいいか迷っている…」
そんな方にこそ、バレエを選択肢の一つに加えていただきたいと思います。