子どもにバレエを習わせるべき? 親が知っておきたい5つのメリットと注意点

はじめに|「バレエって、うちの子に合ってるのかな?」

バレエ教室の体験会に参加した後、こんなふうに悩んでいませんか?

  • バレエはお金がかかるって聞いたけど…

  • 続けられるかどうか不安

  • 他の習い事とどう違うの?

そんな親御さんに向けて、バレエが子どもにもたらす効果と、習わせる前に知っておきたいポイントを、現役バレエ講師の視点で丁寧にご紹介します。


1. 姿勢・柔軟性・バランス感覚が自然と身につく

バレエでは、**常に「正しい姿勢」「引き上げ」「つま先まで意識」**が求められます。

日々のレッスンで身体をコントロールする習慣がつくことで、

  • 猫背が改善される

  • インナーマッスルが鍛えられる

  • 柔らかくしなやかな身体になる

といった効果が期待できます。小さい頃から身体の使い方を学ぶことで、怪我をしにくい体づくりにもつながります。


2. 集中力と自己コントロール力が育つ

バレエのレッスンは、「音を聞き、先生の言葉を理解し、自分の身体を動かす」ことの連続です。

これは子どもにとってかなり高度な作業。
だからこそ、

  • 一つのことに集中する力

  • 指示を聞いて行動する力

  • 自分を律する力

が自然と身についていきます。

発表会前の練習などでは、責任感やチームワークも学べるため、将来、学業や社会生活でも役立つ力を育むことができます。


3. 音楽性・表現力が豊かになる

バレエはただのスポーツではなく、音楽と感情を身体で表現する芸術です。

子どもはレッスンの中で、

  • 音楽に合わせて動く感覚

  • 喜怒哀楽を身体で表す方法

  • 目線や腕の使い方によるニュアンスの違い

を少しずつ身につけていきます。

これは、ダンス以外の場面──たとえば人前で話すときや表情で気持ちを伝えるとき──にも活かされるコミュニケーション力や創造性の基盤になります。


4. 継続する力と自信が育つ

初めはできなかった動きが、何度も練習するうちに少しずつできるようになる。
この「できた!」という瞬間の積み重ねは、子どもの心に大きな達成感と自信を与えてくれます。

バレエは“地味な努力”の連続。でもその中にある「美しさ」「上達の喜び」「仲間との絆」が、子どもを成長させます。

「辞めずに続けた」という経験自体が、人生における大きな財産になるのです。


5. 舞台という“特別な経験”ができる

バレエには、発表会という目標と晴れ舞台があります。

  • 照明を浴びて踊る

  • 観客からの拍手を浴びる

  • 衣装を身にまとい、物語の一部になる

これらは子どもにとって、一生の思い出になる“非日常体験”。

緊張やプレッシャーを乗り越えて舞台に立つ経験は、大きな自己成長につながります。


習わせる前に知っておきたい3つの注意点

① 親の期待を押しつけない

バレエは芸術であり、長く続けるには子ども自身の“好き”という気持ちが不可欠。
親が過度に「上手になってほしい」「コンクールに出てほしい」とプレッシャーをかけてしまうと、子どもが疲れてしまうことも。

「今日楽しかった?」「どんなことやったの?」と、見守るスタンスが大切です。


② 継続には費用と時間のバランスも必要

バレエは月謝に加えて、シューズ・レオタード・発表会費用などがかかる習い事です。

また、5、6歳以上は、週複数回のレッスンやリハーサルへの送迎も必要。
家庭の状況やこどもの他の活動とのバランスを考えたうえで、無理のない環境で始めることをおすすめします。


③ 教室選びがカギ

バレエ教室によって、指導方針や雰囲気が大きく異なります。

  • 初心者に優しい雰囲気か

  • 子どもの個性を尊重してくれるか

  • 指導者が安全面に配慮しているか

などを確認し、体験レッスンでの感想もとに選びましょう。


おわりに|「好き」が子どもの人生を豊かにする

バレエは、心と体をバランスよく育ててくれる習い事です。

もちろんすべての子どもに合うとは限りませんが、
「音楽が好き」「踊ることが好き」「身体を動かすのが楽しい」
そんな気持ちがあるなら、ぜひ一度バレエに触れさせてあげてください。

大切なのは、“結果”ではなく“過程”を楽しめる環境を整えること

バレエを通じて、子どもたちが自分の可能性に気づき、自信を持って成長していく姿は、親として何よりの喜びになるでしょう。

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